2014’08.17・Sun

理亜るなジャズ記録~SILVIA TELLES 「AMOR EM HI-FI」

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 皆様今晩は。私老化防ぎ隊の理亜です。今回はブラジルのボサノバ歌手、シルヴィア・テリスの1960年のアルバムを取り上げます。この人の名前の綴りなのですが、ジャケットは「SILVIA」とありますけれども、アルバムによっては「SYLVIA」の表記の場合もありまして、実際はどちらが正しいのかよくわかりませんね。ちなみにこのアルバムは、ころんさんがブックオフの500円棚で見つけて来てくれました。シルヴィアさんのアルバムなんて新品でもあまり見かけないと思いますが、相変わらず人間離れした嗅覚を発揮する人ですね…。

 シルヴィアさんは1950年代中頃から活躍して、1966年に32歳の若さで亡くなってしまった人ですけれども、ボサノバ黎明期に活躍した歌手の中では短命な割に一番人気がある人かもしれませんね。同じ時代の歌手としてはマイーザとかドローリス・ドゥラーンなんかがいますが、一番素直な歌い口だったのがシルヴィアさんだったという気がします。このアルバムでもシルヴィアさんの落ち着いた素直な歌い口がとても印象的なのですが、音楽的にはボサノバというよりもジャズ的なニュアンスの方が強いと感じられますね。ボサノバ・スタンダードとも言うべき「コルコヴァード」や「ワン・ノート・サンバ」なんかも収録されていますが、全体的にはスタンダードなジャズ・ヴォーカル、若しくはサンバ・カンソーンという感じがします。

 このアルバムには全11曲収録されていますが、どれを聞いても「間違い無い」という素晴らしい曲が揃っていると思います。上述したボサノバ・スタンダードは言うまでもありませんし、ジャズ的な曲も見事な仕上がりだと思います。特にフランス語で歌われる10曲目なんかを聞いているとサンバ・カンソーンならぬサンバ・シャンソーン(なんて音楽はありませんけど)を聞いているような気がして来て、ボサノバの枠だけでは捉え切れない魅力に溢れているように思います。表現としては控え目ですし自己主張なんて感じられないのですが、歌や音楽性そのものにしっかりとした存在感があるような気がしますね。

「しっかりとした存在感がありますね。」by理亜
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 ボサノバ黎明期の録音だけに、ボサノバとして聞くと感覚的に少々違うと感じられるかもしれませんが、優れた女性ヴォーカルのアルバムであることは疑いようの無い事実だと思いますので、ボサノバという枠を取り外して聞けばその素晴らしさが実感出来るのではないでしょうか?その意味ではボサノバ・ファンだけではなくて、ジャズ・ヴォーカルやポピュラー・ヴォーカルがお好きな方にも十分受け入れられる作品だと思います。個人的には、シルヴィアさんをボサノバ歌手として捉える必要は全く無いと感じております。

 以上、私老化防ぎ隊の理亜がお送り致しました。下に試聴を貼り付けますので、よろしければお聞き下さい。皆様がステキな音楽に出会えますことを願っております。


「それでは1曲、『コルコヴァード』です。」→コチラ
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