2014’08.22・Fri

理亜るなジャズ記録~SYLVIA TELLES 「BOSSA BALANCO BALLADA」

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 皆様今晩は。私老化防ぎ隊の理亜です。今回はブラジルのボサノバ歌手、シルヴィア・テリスの(多分)1963年のアルバム「ボッサ・バランソ・バラーダ」を取り上げます。このアルバムはころんさんがまだ学生の頃に入手したそうですが、それ以来売り払うことなくずっと所有し続けて来たのは、「ボサノバ・アルバムの中でもかなり好きな盤」だったからだそうです。ころんさんにしてもラテン担当のめぐりんさんにしても、基本的にボサノバはあまりお好みじゃないようですから、余程耳に残る何かがあるのでしょうね。

 そう思いながら聞いてみたこのアルバムですが、以前取り上げました1960年の「AMOR EM HI-FI」に比べると、発売年が3年後になっただけで随分ボサノバ的な音楽になったという印象がありますね。ジャズ的な感覚を湛えてはいるものの、音のニュアンスはどこをどう聞いてもボサノバそのものという感じで、ここに来てシルヴィアさんのボサノバは完成したように感じられますね。バックの音には流麗なオーケストレーションがついていまして、シンプルなボサノバのバッキングとは違っていますけれども、ジャズやポピュラー・ヴォーカルとは明らかに違うボサノバらしさがしっかりと感じられると思います。それでいて単なるボサノバではないという感覚もありまして、なかなか奥の深い面白さがあるように感じられます。

「奥が深いかと思います。」by理亜
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 シルヴィアさんの歌は更に安定感と落ち着きが増していて、お腹からしっかりと声を出すスタイルはボサノバ歌手のイメージとは違うように思いますけれども、この歌い方こそがこのアルバムの曲を単なるボサノバだとは感じさせない要因なのかもしれませんね。その辺はやはり、サンバ・カンソーンを通過して来た歌手ならではの感覚なのだと思われます。ボサノバと言えば腹筋が無いようなフニャっとした歌い方を思い浮かべる方も多々いらっしゃるかと思いますが(私もそうですけど)、ボサノバ黎明期の歌手はそんなイメージを良い方に裏切る、しっかりとした歌の力があると思います…って、決してフニャっとした歌い方を否定しているわけではありませんよ。

 このアルバムですが、以前取り上げました「AMOR EM HI-FI」と同様に「間違い無い」という素晴らしい曲が揃っていると思います。曲を提供しているのはアントニオ・カルロス・ジョビンを始めロベルト・メネスカル、カルロス・リラ、ジョニー・アルフ、ドリヴァル・カイーミ等の錚々たるメンバーが揃っていますし、ボサノバ黎明期から興隆期にかけての時代の作品だけに、気合と力を入れて書いた曲が奇跡的に揃ったのではないでしょうか?まあシルヴィアさんが美人だったから、シルヴィアさんに気に入られようとして、みんなが競って出来の良い曲を提供したのかもしれませんけど。何にしても、ボサノバに興味があれば一度は耳を傾けてみても良いアルバムなのではないかと思います。

 以上、私老化防ぎ隊の理亜がお送り致しました。下に試聴を貼り付けますので、よろしければお聞き下さい。皆様がステキな音楽に出会えますことを願っております。


「それでは1曲、ちょっとフィーリンっぽさもあるような気がします。」→コチラ
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