
色々な音楽を聞いていると、たまに「お前ナメとんのか!」と言いたくなるようなヘッポコな作品に出会うことがあります。どうしようもなくヘッポコでおバカさんなブツ。出会う確率は特にタイの音楽に多いような気がするのは気のせいでしょうか?
単にヘッポコでおバカなだけではちょっと問題ありですが、なんだか憎めない愛嬌があったり、妙に可愛らしかったりすると、何故だか好きになってしまうんですよね。タイの新人ルークトゥン歌手イヴ・オラワンは、まさに典型的なヘッポコおバカ歌手なんですが、凄く愛嬌があって可愛いので、めっちゃお気に入りなのです。ジャケからしてとてもおバカな感じですが、中身の方も期待通りの大バカな出来映えで、素晴らしいです。
まずは彼女の歌声が凄いです。人をナメているとしか思えないような子供っぽいアニメ声で、とんでもなくヘッポコな歌を聞かせてくれます。まあ、無邪気で純真な歌声と言えば聞こえはいいんでしょうけどね〜。この歌声が、いかにも低予算で作られたようなお手軽打ち込みエレクトリック・サウンドに乗ると、暴力的なまでに過激な脱力ルークトゥンが生み出されるのです。もう惚れ惚れする位のヘッポコぶりですよ、これは。たまに真面目に歌っている曲も出てくるのですが、これが何故か結構イケてたりするので、一筋縄でいかなかったりもします。
それにしてもこのブツ、聞いていると段々イヴちゃんの魅力(毒?)が身体に回ってくるんですよね。そうすると、次第にこのヘッポコさが可愛くて可愛くてたまらなくなってきて、アルバムを聞き終わる頃には「素晴らしい!」となってしまうのです。うーむ、なかなかのとんでもないクセモノですね、この娘は。このアルバム、他に評価する人がいるのかどうかは知りませんが、私はメチャクチャ好きです。今年最高のヘッポコ歌手であると言って間違い無いでしょう。
ついでに言うとこのアルバム、VCDも素晴らしいです。音だけでも強力なのですが、動くイヴちゃんはめちゃくちゃに可愛くて最高です。基本的に顔の作りが笑顔ですので、何をしていてもとにかく超キュートに見えてしまうんです。これまでルークトゥンのアイドルでは「新芽ちょーだい」アーチャリヤーが一番可愛いかと思っていたのですが、イヴちゃんはアーチャリヤーを遥かに超えてしまいました。可愛くて可愛くて可愛くて、心奪われてしまう位にとっても素敵な歌手の登場であります。今後とも末永く活動して欲しいものですが、でも多分これ一発で終わるんだろうなあ、きっと…。
注)アーチャリヤーには、日本語で「新芽ちょーだい」という歌詞の入ったヒット曲があります。どうでもいい話ですが。