
ジャケ買い、音盤を日常的に購入される方であれば、誰でも経験があることでしょう。私もよくあります。と言うか、情報が少ない東南アジアの音盤を買う時は、殆どがジャケ買いと言ってもいいかもしれません。
このマレーシアのリップスのデビュー盤も、当然のことながらジャケ買いです。ジャケの上から順にSHEILA、OSHIN、ADILAという女の子三人組。SHEILAはサッカーのロナウジーニョみたいな顔で少々パンチが効いているので購買意欲を削がれますが、OSHINが美形、ADILAが可愛い系なので思わず手が出ました。最近はジャケ買いしてもあまり外すことはありませんが、ルックスを別にしても、これは大当たりのアルバムですね。
基本はポップなR&B風のダンス・チューンで、屈託の無い溌剌とした爽やかな歌を聞かせてくれます。いいですね、こういう健康的な明るい歌って。何と言うか、聞いていてとても元気になってきます。R&B風とは言っても、アジアの歌手らしいしっとりとした情感も感じ取ることができますし、これはなかなか素晴らしいグループですよ。決して歌が下手なのを人数とルックスでごまかしているような連中ではありません。アイドル・グループとしてデビューしたのだと思いますが、(一人を除いて)ルックスも歌唱力も兼ね備えた、実力派アイドル・グループであります。歌だけでなく、スピード感に溢れた音作りも非常にカッコいいです。これはマレーシア・ポップスの最新型ですね、多分。手放しで絶賛致します。特に好きな曲は7曲目のダンス・ナンバー「CHINATAKAN BERSATU」。スピード感溢れる曲なんですけど、すっごく切なくて泣けてくる名曲なんです。
最近はタイやフィリピンの音楽を中心に聞いていますので、マレーシアの状況にはとんと疎くなっているのですが、やっぱりマレーシアも良いブツが色々ありますよね。こういうグループがひょいと飛び出してくるんですから、油断できないですね〜。このアルバムは06年の作品ですが、入手は今年ですし、今年の個人的ベスト10の対象に入れるなら、間違いなく入賞する作品ですね。