2015’12.04・Fri

フィリピンのロック娘イェン・コンスタンティーノの、昨年発売のアルバムであります。基本的にめっさ好きな娘ですので昨年の発売時にすぐにゲットしても良かったのですが、同じ時期に本格的なスキャンダル病になってしまった為に、そのままズルズルと購入を引き伸ばしてしまったのでありました。前作はわっちの2013年のベストにも入賞していますし、このブツを聞くのも非常に楽しみだったんですけど、聞いてみますと「おや、何だか雰囲気が変わりましたね?」って感じですね~。
実はイェンちゃん、このアルバムを出す前に婚約を発表しておりまして、その後今年の2月14日に結婚したんだそうです。おそらくアルバムの制作中は、そんな事情による心境の変化があったのだと思いますが、これまでの元気に疾走するイメージとは違っていて、随分落ち着いた仕上がりになっているんですよね~。全体的にミディアム~スローの曲が多くなっているんですけど、中でも驚いたのは自作曲の2曲目です。コレってサザン・ソウルを下敷きにしたイェンちゃん流のソウル・バラードでありまして、まさかロック娘のイェンちゃんがこんな曲を作るなんて思ってもいませんでした。しかもイェンちゃんの歌が実にイイんですよ!切々と心を込めて歌っているのがシッカリと伝わって来る、本物のソウル・ミュージックになっているのであります。
まあ元々歌そのものは大して上手くもないですし、このアルバムでも歌唱力に進歩が見られるワケではないんですけど、歌の表情がこれまでとはかなり変わって来たんですよね~。随分と落ち着きが出て来て優しい表情になっていて、大人の女性に成長したな~と感じられるのであります。へ~、あのやんちゃに突っ走っていた小娘が、こんな風に変わるんですね。歌唱力は上がらなくてもこれだけ歌が変わるワケですから、実に面白いモノだと思います。わっちはこの成長は大歓迎でありまして、まるで親戚の娘がちょっと見ない間に大人の女性になったように思えて、何だか嬉しいのであります!
う~む、イェンちゃんってなかなか順調に成長していますね~。途中でクソみたいなライヴ盤を出したりもしましたけど、アレを除けば着実な進歩を遂げていて、頼もしい限りであります。今回は歌と楽曲の充実具合がこれまでで最高レベルに達していますし、アルバムとしての完成度も抜群に良いと思います。単発の曲をダウンロードするのが主流になって来たこの時代に、トータルとしての完成度が高いアルバムをシッカリと作って来るあたり、わっちみたいな時代の流れについて行けない者からすれば非常に嬉しいんですよね~。歌唱力には格段の差があるものの、OPM界ではヘロやんに並ぶ実力者として認識すべきだと、改めて思った次第であります。あ、ところでヘロやんって今後どうなってしまうんでしょうね?所属レーベルがCD部門閉鎖らしいんですけど…。
あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
「相変わらず真っ白画面のYOUTUBEですが、音だけは出て来ましたので貼り付けます。切々としたバラードですよ。」→コチラ
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