2015’12.02・Wed

BAMBOO 「BLESS THIS MESS」

pbamboo005.jpg

 フィリピンの才人バンブー・マニャラックの、今年発売のアルバムであります。随分久し振りのような気がしますが、前作が2011年発売でしたから4年のブランクですか。まあ前作の「NO WATER, NO MOON」が素晴らしい傑作でしたから、あんなモノを作ってしまったら次作が相当大変になるだろうな~とは思っていましたので、このブランクは当然なのかもしれません。前作を超えるモノを作らねば、というプレッシャーも多々あったでしょうし…って、このバンブーという人は見た目的にかなりイカレた雰囲気がありますので(だって目がイっちゃってますから)、実はプレッシャーも何も無かったのかもしれませんけど。

 バンブーの音楽の特徴として、いつも言っていることではありますが、カッチリと曲を作るのではなくて、自由にセッションしているかのような即興性の高い音楽を作り上げているように聞こえることが挙げられます。それは今回も同様でありまして、いつも通りスリリングな音楽を存分に満喫する事が出来ます。実際は綿密に作り込んでいるんだとは思いますけど、閃きに満ちたメロディと曲の展開は常人に作る事が出来るレベルのモノではないと感じられ、まさに天から選ばれた者だけが到達出来る境地を展開しているような気がします。異様にテンションの高い切れ味鋭い曲があると思えば、ゆったりとまどろんでしまうような曲もありますけど、そのどれもがどこをどう聞いてもバンブー印になっているのが素晴らしいと思います。

 何と言いますか、このアルバムを聞いていますと、古今東西のロックをこれ1枚で総括してしまっているかのように感じられますね。ロックンロール、ハードロック、AOR等々あらゆるロックを全て飲み込んで、更にブラック・ミュージックやラテン音楽なんかも取り込んで、バンブーにしか作る事が出来ない独自のロックに到達している作品だと、わっちには感じられるのでやんす。特にバンブー流のゴスペル・ロック(?)みたいな曲を聞いていると、この人の音楽的幅広さに驚愕すると同時にその凄まじい才能に心底敬服してしまうのでありました。世の中にはこんなにとてつもない才人が存在するんだな~なんて、改めて気付かされたりして。

 何にしても、バンブーの全身全霊の気合が込められているのがヒシヒシと伝わって来る作品でありまして、リラックスして聞くのを許さないと言いますか、ヒリヒリとした緊張感がアルバム全体を覆っていますので、わっちみたいなテキトーでお気楽なリスナーにはちょいと荷が重いところもあります。しかしロックのアルバムでこれ程までにレベルの高い作品はそうあるものではありませんし、世界的に見てもバンブーがロックの最先端に達しているのは間違い無いと思います。以前からわっちはロックの本場はもはやアメリカやイギリスではなく、フィリピン・インドネシア・日本等のアジアなのだと思っていますが、このアルバムを聞いて改めて確信致しました。本当に凄いロックを聞きたいのなら、バンブーを避けて通る事なんて出来ないと思う、今日この頃なのであります。

あと、やっぱりYOUTUBEが全く使えませんので、今回も試聴の貼り付けは無しでやんす。
スポンサーサイト

Categorieフィリピン  トラックバック(0) コメント(0) TOP

Next |  Back
Post your Comment











 管理者にだけ表示を許可
この記事のトラックバックURL