2016’02.12・Fri

ADALBERTO ALVAREZ Y SU SON 「JUGANDO CON CANDELA」

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 キューバのアダルベルト・アルバーレスと言えば、70年代から90年代初頭にかけてはシエラ・マエストラと並ぶソンの第一人者として名を馳せていた人であります。わっちも学生の頃からこの人の音楽は好きで、特に70年代から80年代前半の録音を集めたソン14時代の「栄光への軌跡」と題されたアルバムはめっさよく聞いたものでありました…なんてことを言うと、アルバーレスって既に過去の人みたいな印象を与えかねませんが、わっちがキューバに行った時はまだまだバリバリに現役で活動していましたから、多分現在も活動しているのではないかと思います。

 アルバーレスの良い所は、伝統的なソンの感覚をシッカリと保ちつつ新しい感覚もどんどん取り入れる所だと思いますが、それはこの1999年盤を聞いてもよくわかるかと思います。エレキベースを使って低音をビンビンに強化してリズムに現代的なスピード感や弾力性を持たせたり、さりげなくレゲエをちょっとだけ取り入れてみたりしつつ、伝統的なソンやボレーロやトローバなんかの味わいもしっかりと感じられるのであります。都会的にスッキリと洗練されていながらも決して媚びた感じにも下品にもならず、キューバ音楽らしい優雅な品格を保っているのがステキです。その辺は流石にソンの現代化に成功した巨人、アルバーレスですよね~♪

 まあ何にしてもアルバーレスのアルバムですからとにかく曲がイイんですけれども、歌と演奏の充実具合も素晴らしいんですよ。各楽器の鳴り具合も実に良くて、特にホーンセクションの響きは快活ですし、弾力的な躍動感に溢れるパーカッション群のノリノリ具合は聞いていて思わず踊り出したくなる位です。そんな演奏に負けず劣らず素晴らしいのが、アラミス・ガリンドという歌手のリード・ヴォーカルなんですよね~。ピンと張り詰めた感じのキューバ音楽の伝統的な発声で朗々と歌う人で、シエラ・マエストラのリードにも負けない魅力がありますね♪キューバ音楽のヴォーカリストとして、本当にイイ歌を聞いたな~ってしみじみ実感出来る歌声かと思います。

 いや~、実に良いではないですか、この盤。現代的なソンを聞けるブツとしては、シエラ・マエストラとかパンチョ・アマートマデーラ・リンピアなんかの盤がありますけど(もちろんアルバーレスの70年代盤とか80年代盤もですが)、この盤であればどこに出しても恥ずかしくないと言いますか、現代的なソンを代表する1枚と言ってもイイんじゃないですかね~…って言えるほどわっちはキューバ音楽を聞いているワケではないんですけど、やっぱりキューバ音楽はキューバのサルサなんて言われている音楽よりも、伝統的なソンの感覚をシッカリと受け継いでいる音楽の方が魅力的だと思います。その意味でこのブツは、最上級の現代的キューバ音楽の一つと言ってもイイんじゃないですかね~♪
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