2016’03.09・Wed

理亜るなジャズ記録~CUBANISMO 「MALEMBE」

pcubanismo003.jpg

 皆様今晩は。私老化防ぎ隊の理亜です。今回の「理亜るなジャズ記録」で取り上げますのは、前回に引き続きましてキューバニスモのアルバムで、1997年の2枚目のアルバムです。前作と同じく英国のハンニバル・レーベルから発売されていて、プロデュースも前作同様ジョー・ボイドが担当しています。ジョー・ボイドと言えば、ころんさんが大好きなI.R.S.時代のR.E.M.の3枚目のアルバム、「玉手箱」をプロデュースした人として知られていますが、ラテン音楽に関わるようなイメージが全く無い人ですので、何だか意外という気がしますよね?

 今回のキューバニスモの音楽ですが、基本的には前作の路線を引き継いでいると思います。キューバのソンを基本として、そこにジャズの要素を取り入れて賑やかな演奏を繰り広げていますね。ただ、前作に比べるとこのアルバムの方がよりキューバ音楽の度合いが上がっているという感じです。前作はジャズ的なホーンセクションが前に出ていた印象ですが、今回はトレスのソロなんかもシッカリと前面に出されていて、アルセニオ・ロドリゲスを思わせるような重厚なモントゥーノを聞かせるようになっています(なんて思っていたら、1曲目は本当にアルセニオの曲でした)。ですので音の勢いという点では、ラテン的な要素が強くなっている今回のアルバムの方が上だと感じられますね。

 勿論ですが、このアルバムでもホーンセクションやピアノのジャズ的なアドリブ演奏は展開されていまして、本当に素晴らしい音で鳴っています。ラテンよりもジャズに重きを置いている人のことも忘れない、という配慮があるように思います。ただ、そんなジャズ的なアプローチを展開している部分においても、バックのパーカッション群の演奏はモントゥーノ的、若しくは民俗音楽的なルンバの感覚を備えているように聞こえまして、ジャズ好きの人をより深遠なキューバ音楽の世界に引き込もうという意図があるように感じられてなりません。そうかと思えば優雅な大人の夜を演出するようなボレーロの演奏があったりもしますし、このバンドの演奏の幅の広さは本当に素晴らしいと思います。ですので最高に素敵なキューバ音楽を演奏するバンドと言う意味で、私はキューバニスモのことを「キューバニッシモ」と呼びたいです。

「キューバニッシモ?」by理亜
pria013_20160306230241496.jpg

 今回のアルバムでキューバ音楽の奥深さを示して見せたキューバニスモは、次のアルバムでいよいよニューオーリンズ音楽とキューバ音楽が合体した傑作「マルディグラ・マンボ」を発表するのですが、あのような素晴らしい作品を生み出す事が出来たのは、根っこの部分にしっかりとしたキューバ音楽の基礎があったからなのでしょうね。本当に素晴らしいバンドだと思います。

以上、私老化防ぎ隊の理亜がお送り致しました。皆様がステキな音楽に出会えますことを願っております。
スポンサーサイト

Categorieラテン  トラックバック(0) コメント(0) TOP

Next |  Back
Post your Comment











 管理者にだけ表示を許可
この記事のトラックバックURL