2016’05.03・Tue

FLiP 「BIRTH」

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 今年の3月で活動を休止してしまったガールズ・ロックバンド、フリップの2015年発売の7曲入りミニアルバムであります。これがフリップとしてのラストの作品ですね。元々は「とにかくカッコいいロックをやりたい」ということで結成されたバンドですが、前作「LOVE TOXICITY」でフリップ流のカッコいいロックの頂点を極めて、今後の動向に注目が集まっていた・・・様子は全く無かったんですけど、その回答がこのミニアルバムということになります。

 これはわっちの妄想ですけど、「LOVE TOXICITY」で「とにかくカッコいいロックをやる」という目的を達成してしまって、中心人物でほぼ全ての作詞作曲を手掛けるヴォーカル&ギターのサチコは、おそらくやり切った感があったのではないかと想像します。そして次のステップとして、このミニ・アルバムをリリースしたのだと思います。このブツで聞ける音楽は、もちろんフリップ流のカッコいいロックをベースにしているんですけど、表面的にはエレクトロ・ビートやファンクの要素を取り入れたり、これまでとは違ったポップなアプローチを試みたりして、ゴリゴリのロックではないモノになっています。初期の頃は情熱大噴火状態だったサチコのヴォーカルも、随分穏やかで優しい表情を見せるようになったりして、ファンからしてみれば、これがフリップか?という感じの仕上がりになっていると思います。

 これまでのフリップは華やかさも無ければ色気も無いという、本格派のロックファンにしか受け入れられないようなゴリゴリのロックを展開しておりまして、間違っても一般受けするようなタイプのバンドではありませんでした。それがこのブツで突然ポップなアプローチを展開してみせたワケでありまして、多分これまでのファンは「裏切られた」みたいな気分になったのではないかと推測します。一般受けしたいが為に市場に迎合した、みたいに思われたんじゃないですかね~。フリップの音楽的な幅やファン層を広げる為には、わっちはこの試みは正解だと思いますし、サチコにとってもコレは必然だったんじゃないかという気がするんですけど、他のメンバーはそれまでやって来たカッコいいロックを続けたかったんじゃないでしょうか?その辺の音楽性の不一致が原因で、結局は活動停止という事態に陥ってしまったのではないかと、わっちは妄想しております。

 しかしながら、このミニアルバムは「BIRTH」というタイトルが表しているように、新生フリップの誕生を告げる作品だと思いますし、新しいフリップをシッカリと印象付ける見事な作品に仕上がっていると感じられます。明るくてポップなフックを持った楽曲群もこれまでで最高の充実度だとわっちは思いますし、ココから展開されたであろう音楽はこれまでよりも更にファン層を広げる魅力的なモノになったに違いありません。それだけのことが感じられる作品でありますので、活動休止してしまったのが心底残念でなりません。
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