2016’07.03・Sun

PEE SADERD 「NHON FAO HAI」

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 タイのモーラム・ロック歌手兼ギタリスト、ピー・サドゥーの2006年のソロ・デビュー盤であります。この人はソロになる前は女子2人と3人組のロック・サドゥーなんてバンドをヤッテいたのですが、突然女子2人を見捨てて1人だけ最大手のグラミーと契約してソロになってしまったという、なかなか愉快なおっさんであります。ロック・サドゥーのブツはその内取り上げたいと思いますが、まずはこのソロ・デビュー盤であります。基本的にはロック・サドゥーと変わらないモーラム・ロックと言いますか、ルークトゥン・ロックと言いますか、タイの田舎っぽい歌謡にロックの要素をブチ込んだ音楽をヤッテいるんですけど、コレが実にダサカッコいい音楽なんですよ!田舎っぽいダサさとロック的なカッコ良さの塩梅が実にイイ感じで、バランスの取れた魅力的な音楽になっていると思いますね~。

 そのダサカッコいい音の最大の成果は、2009年に発売されたアルバムに入っている1曲目だと思いますが、モーラムとインダストリアルなハードロックが合体した激烈ハードでカッコいい演奏は、欧米のハードロックなんぞが束になっても敵わない猛烈な民俗的パワーの大噴火でありまして、個人的には後にも先にもこれ程までに凄まじいハードロックを他に聞いたことがありません(ちょっと大袈裟か?)。まあこのソロ・デビュー盤にはそこまで凄い楽曲が入っているワケではなくて、どちらかと言えば田舎っぽい牧歌的な要素の方が強いように感じられますが、モーラム・ロックとしてのインパクトは十分にあると思います。コレって、例えば英国のフェアポート・コンヴェンションがヤッテいたトラッド・ロックなんかと同列に捉えることが出来る音楽だと思いますし、偏見や差別意識無しに聞くことが出来るなら、必ずやその素晴らしさが伝わると思います。
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