2016’12.16・Fri

城南海 「尊々加那志」

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 テレビ番組の影響らしいのですが(どんな番組なのか、内容は知りませんが)、最近はカラオケが上手い歌手として一般に認知されている城南海(きずきみなみ)の、昨年発売のアルバムであります。そのテレビ番組のせいなんでしょうけど、J-POPのカバーアルバムを何枚か出したりもしていますよね。カラオケの上手い姉ちゃんのカバーアルバムなら売れるという、「儲ける事しか考えない」レコ会社の連中の思惑が大きいんだと思いますが、本人は単に歌うのが好きなだけで、歌えるならカバーでも何でもイイって意識なんでしょうね、おそらく。この娘って物凄く人が良さそうですしね~。

 まあ現在は一般的には単なるカラオケが上手い姉ちゃんなんでしょうけど、元々この娘は奄美の島唄の至宝と謳われておりまして・・・って、謳っていたのはマリーナ号さんとわっちだけだったかもしれませんが、2009年の衝撃のデビュー盤「加那」でぶっ飛んだ人は多々いらっしゃったかと思います。その前衛島唄とでも言うべき音楽性は、これまでの島唄歌手がどうやっても達成することが出来なかった、「島唄もポップソングもどちらも自然に歌う」ということを普通にヤッテしまうという、まさに新世代の歌姫の姿を示して見せてくれましたよね~。イヤイヤ、マジで大傑作のデビュー盤でしたね、アレは。とか何とか言いつつ、わっちはこの娘のその後をちゃんとフォローしていなくて、これまでどんな活動をして来たのか全然知らないワケなんですが、カラオケの女王なんて認識されていると知った時は、ぶっちゃけショックでしたよ。え~っ、島唄の至宝が何故そんなことに!って感じで。

 と言いますか、デビュー盤が凄過ぎたのでそれで大満足してしまって、その後を追いかけようという気にさえならなかったんですが(などと言い訳してみた)、南海ちゃんも多分色々と紆余曲折があったのでありましょう。まあこんなホンモノの天才を音楽業界が放っておくはずは無いんですけど、この娘を売り出す為の戦略の一環として出して来たのがカラオケ女王路線だったんでしょうね。この路線で売れれば、本当にヤリたいことも出来るって感じで。で、カラオケ路線ではないブツとして出して来たのがこの盤というワケでありますが、伸び伸びとした美しい歌声が極上のリラックスタイムを作り出してくれると言いますか、単純に「あ~、イイ歌手だな~」って思える作品に仕上がっていると思います。とにかくめっちゃくちゃに上手いですもんね。コレを聞けば、南海ちゃん大好きって人も多々出て来るんじゃないかと思います。

 この盤ですが、島唄の節回しと洗練されたポップス的楽曲のバランス具合が絶妙でありまして、誰にでもオススメ出来る優良盤だと思います。南海ちゃんも心を込めて丁寧に歌っていますし、何より歌っている本人が楽しそうなのがイイですよね~。ただ、デビュー盤に多大なる衝撃を受けたわっちとしましては、南海ちゃんって上手くて美しくて優しくて楽しくて・・・って、それだけの歌手じゃなかろ?って気になるのも事実でありまして、キリッとした尖がった表情も見せて欲しいな~なんて思ってしまうのでやんす。
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