2017’01.27・Fri

MONARCO 「UMA HISTORIA DO SAMBA」

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 ブラジルのサンバ作曲家兼歌手モナルコの、2002年発売のアルバムです。邦題は「俺のサンバ史」。今年初ゲット盤の内の1枚ですが、本格サンバのブツなんて何だか本当に久し振りって気がしますね。まあ近年は個人的にサンバには興味が無くなっていましたので、ブックオフでこの盤を見つけた時も正直買うかどうか迷ったのですが、950円の20%引きなので取りあえずはゲットしてみた次第なのでありました(体調も悪くてあまり迷ってられなかったですし)。で、結論から言いますと、コレは買って大正解でした!これまで聞いて来たサンバのアルバムの中でも、最高峰と言っても良いぐらいの作品だと思います。

 個人的にサンバの名盤と言えば、カルトーラの「人生は風車~沈黙のバラ」、ギリェルミ・ジ・ブリートの「枯葉のサンバ」、ネルソン・サルジェントの「裏山のサンバ」、ベッチ・カルヴァーリョの「人生は居酒屋」なんかがパッと思い浮かぶのでありますが、どれもマンゲイラ系のしっとり情緒溢れる癒しのサンバって感じですね~(ベッチはちょっと違うか)。モナルコはポルテーラのメンバーですけど、ココで聞けるサンバはカルトーラに匹敵するしっとり情緒と、ポルテーラらしい快活な弾力性のバランスが見事に調和した、理想的なサンバに仕上がっていると思います。モナルコは歌手としては大して上手いとは言えませんけど、素朴で誠実な人柄が伝わってくるような真面目な歌い方がイイですよね~。そこからジンワリと沁み出してくるユーモア感覚とかサウダージな感覚が、実にステキです。

 そしてこれまた素晴らしいのが、躍動感と弾力性がある活き活きとしたバックの演奏であります。プロデューサーは田中勝則氏なんですが、流石に田中氏だけあって超一流の演奏家を集めて来ますよね~。共同プロデューサーは田中氏作品ではお馴染みのカヴァキーニョ奏者エンリッキ・カゼスで、兄弟のパーカッション奏者ベト・カゼス、7弦ギターのパウローン等々、達人の至芸を堪能出来るって感じであります。基本的に弦楽器中心のショーロっぽいアレンジが多いんですが、ブラスバンドのアレンジをヤッテみたり、ベネジート・ラセルダみたいなフルートを取り入れたりと色々工夫があって飽きさせませんね。マジ素晴らしいと思います。

 この盤でヤッテいるサンバは「俺のサンバ史」という邦題の通り、モナルコが振り返るサンバ史ということになっております。モナルコのオリジナル曲も含まれていますけど、基本的にはノエル・ローザ、イスマエル・シルヴァ、ジェラルド・ペレイラ等々のサンバの伝説的作曲家達の美しい作品を取り上げています。まあわっちは知らない曲も多いですけど、やっぱり良い曲が揃っているな~って実感しますね。そんな良い曲をステキな歌、達人の演奏で聞けるワケですから、この盤が最高のサンバに仕上がっているのは当たり前であります。サンバに興味がおありの全ての方にお薦めしたい、至高の逸品であると断言致します。
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