2017’02.08・Wed

LA ESTUDIANTINA SONOLUX 「VALS DEL PAIS」

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 コロンビアのストリング・バンド、エストゥディアンティーナ・ソノルクスの1991年に発売された日本独自編集盤であります。日本ではコロンビアの音楽と言えばクンビア、というのは前から言っている通りでありますが、黒人系音楽のクンビアとは違った音楽として、昨日はアルフレード・グティエーレスのパジェナートを取り上げてみました。そして今回取り上げます盤で聞けるのは、白人系のパシージョという音楽であります。クンビアとはまるで違った音楽ですので、「え~、コレがコロンビアの音楽なの?」と驚かれる方もいらっしゃるのではないかと思います。

 パシージョというのは首都のボゴタを中心に発展した音楽で、気候的に涼しくて過ごしやすい為に白人達が集まってボゴタに都市を作ったのですが、そこで発展した音楽だから白人系の要素が強くなっているワケであります。パシージョは基本的にワルツをベースにした4分の3拍子系の音楽と言えるかと思いますが、弦楽器やフルートを中心としたアンサンブルは実に優雅で美しく、クンビアの貧乏臭さとは対照的な華やかさがありますね~。ただ、白人系のワルツをベースにしているとは言っても、そこは複雑に人種が入り混じったコロンビアの音楽ですから、まるまる白人っぽい音楽というワケではありません。チャカチャカと細かいリズムを刻んで来る打楽器とか、2拍子っぽいリズムを弾いている(ようにわっちには聞こえます)ベースの音なんかが複雑なポリリズムを感じさせまして、その辺は黒人系音楽の要素が入って来てるのかな~って気がしますね。

 ところでエストゥディアンティーナ・ソノルクスというバンドは、レコード会社であるソノルクス社のお抱えのバンドでありますが、マニアの間では最高のパシージョを聞かせるバンドとして知られていますね。この盤がいつ頃の録音物なのかはよくわかりませんが、おそらく50年代なのではないかと言われております。その割には音の状態も非常に良くて、各楽器の音色やフレーズはキッチリと聞き取れますし、とにかくシャキっと背筋が伸びた美しい演奏が素晴らしいです。この盤ではパシージョだけではなくて、バンブーコ、フォックス、マルチャなんかも聞けますが、何れもスッキリと優雅な仕上がりで、聞き惚れてしまいますね~♪

 う~む、何と言いますか、クンビアともパジェナートとも全然違ったパシージョなんて音楽を聞きますと、コロンビア音楽の正体って一体何なの?という疑問がますます強くなって来て、ワケわからなくなってきますよね~。一筋縄では行かない音楽が混在しているコロンビアの音楽、追及して行く価値は十分にありますよね~・・・な~んてことを思っているのでありますが、実はわっちはこの盤を学生の頃に既にゲットしていたワケでありまして、今更そんなことを考えるなら当時からちゃんと追究しとけよ、などと自分に言いたくなってしまった今日この頃なのでやんす。
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