2017’02.18・Sat

BINOMIO DE ORO 「DE AMERICA」

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 コロンビアの音楽パジェナートにおける最高のグループと謳われた、ビノミオ・デ・オロの1992年のアルバムです。ヴォーカルのラファエル・オロスコとアコーディオンのイスラエル・ロメーロの2人組なんですが、92年にヴォーカルのラファエルが射殺されてしまい、これがグループとしてのラストのアルバムとなってしまいました。前に取り上げましたアルフレード・グティエーレスと同様にパジェナートをヤッテいるグループで、日本のワールドミュージッカー達の評価はグティエーレスよりもビノミオの方が遥かに上って感じですね。実はわっちはビノミオの音楽って全然聞く機会が無くて(ブツが見つからなかった!)、昨年やっとのことで神戸で見つけたんですよね~♪

 ところでパジェナートはカリブ海沿岸の黒人が多い地域発祥の音楽と言われていますが、クンビアと共通する2拍子のリズムはあるものの、聞いた限りでは白人系の舞曲の要素が強いと感じられますね。しかし「パジェナートの王様」と呼ばれたアレハンドロ・ドゥラーンは黒人ですし、パジェナートが発展した地域は白人と黒人の文化が混ざり合っている地域だったんでしょうか?まあ細かい事は全くわかりませんが、魅力的な音楽であることに間違いは無いです。アコーディオンと朗々とした歌声を中心としたスタイルは実に快活で健康的でありまして、クンビアみたいにショボクレた感覚など微塵もありません。

 特にこのビノミオはアコーディオンがめっさ凄くて、速いリズムの速いフレーズをバリバリに弾きまくっているのですが、必死さなんて全く感じさせず、余裕綽々で超絶技巧を繰り出しているのが素晴らしいです。アライツ・エタ・マイデルとかシャロン・シャノン、フラーコ・ヒメネスなんかもビックリって感じの、物凄く歯切れの良い爽やかアコーディオンであります。そしてそんなアコーディオンに絡んで来る歌声は、まるでメキシコ歌謡を思わせるハリのある朗々としたハイトーンボイスが印象的でありまして、これまた本当にスッキリ爽やかであります。

 この盤に収録されているのは基本的にパジェナートでありますが、もはや単なるパジェナートとは言えない音楽になっているのも事実であります。勿論スタイルとしてはパジェナートなんですけど、カリブ海地域の音楽や南米諸国の音楽、例えばキューバのソンとかドミニカのメレンゲ、ペルーのフォルクローレなんかにも通じる感覚をも取り入れているように感じられまして、貪欲に呑み込んだ周辺地域の音楽をパジェナートの形式を通じて再構築して吐き出してやろうといった、とても意欲的な音楽を作り上げようとしていたように思います。その辺がケーハク&安直なアルフレード・グティエーレスなんかとは全然違う所で、日本のうるさ型ワールドミュージッカー達をも唸らせていたんだろうな~と、今更ながらに気付いたころんなのでやんす~♪
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ころん 様

ん?、ビノミオ・デ・オロ?、どこかで聞いたような。
と思って所有のCDを調べたら持ってました。
しかもボンバから出たこれと同じアルバム。
すっかり持っているのを忘れてました(笑)。
正直、パジェナート云々はさっぱり分かりませんが、アコーディオン・ファンとして興味があってゲットした記憶が。
おっしゃるとおり、ビノミオの超絶アコーディオンはメチャかっこいいですよね。
好みからいうと、ヴォーカルがもう少しショボイといいのですが。

おやぢ:2017/02/19(日) 13:23 | URL | [編集]

〉おやぢ様
こんばんは!
ビノミオをご存知だったんですね!何だか嬉しいです。パジェナートなんて知っている必要はありませんし、この素晴らしいアコーディオンを楽しむだけでも十分だと思います。
ビノミオはアコーディオンだけじゃなくて歌もいいですから、ショボくないのは我慢していただけたらと思います~♪

ころん:2017/02/19(日) 18:36 | URL | [編集]

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