2017’03.19・Sun

TIPICA 73 「CHARANGUEANDO CON LA TIPICA73」

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 ニューヨークのサルサバンド、ティピカ73の1980年のアルバムであります。あのファニア・レーベルからのブツでありまして、イメージ的には何だかそれだけで内容が保証されたような気分になりますが、もちろんそんなはずは無いんでしょうけど、やっぱり信頼のファニアかな~って思ってしまいますね・・・なんて言えるほどファニアのブツを聞いているワケではないんですけどね~。ですからこのティピカ73なんてバンドのことは全く存じませんでした。でもタイトルから推測して、チャランガ編成のバンドなんだろうな~と思って、ついついゲットしてしまったのでありました。だってニューヨーク・ラテンのチャランガなんて見たことも聞いたこともありませんし、めっさ気になるではないですか!

 ところでこのバンドですが、ジャケには11人写っていますけど、ブックレットには13人の名前があります。一体何人のバンドなのかはよくわかりませんが、大編成なのは間違いありません。メンバーは知らない連中ばかりで、唯一知っているのがティンバーレスのニッキー・マレーロですが、おそらくそれなりに腕達者な連中が揃っているのでありましょう。バンドはタイトルから推測した通りのチャランガ編成でありまして、なかなか心地好いサウンドを聞かせてくれます。まあキューバの超一流チャランガバンド、例えばオルケスタ・アラゴーンなんかの優雅で美しい音に比べれば、勢い任せのやんちゃ坊主的な演奏なんですが、それがサルサ系の連中らしくてイイのかな~って気がしますね。

 まあぶっちゃけ言いますと、このバンドの音はキューバのチャランガとは本当に全くの別物であります。キューバのチャランガに範を仰いでいるのは間違い無いんですけど、音の方にはシッカリとサルサを通過して来たという感覚があるんですよ。と言いますのも、演奏の中にジャズやロックの要素が入って来ていまして、このミクスチャーな感覚は明らかにサルサと共通しているように感じられるからであります。上品な優雅さよりもノリや勢いを優先しているような感覚も、キューバのチャランガとは違っていますし、コレはやっぱりサルサをヤッテ来た連中だからこその音なんだろうな~って気がしますね。コレはコレでとても楽しいですし、わっちは好きですね~。ただ、ヴァイオリンの音が前に出て来るとキーキー耳障りと言いますか、ヘタクソなのが玉にキズであります。バンド・サウンドの一部みたいな鳴り方の時は全く気になりませんけど。

 曲目も良いモノが揃っておりまして、ティト・プエンテやラファエル・エルナンデス、カチャーオなんかの曲も取り上げつつ実にポップに楽しく仕上げているのがよろしいかと思います。ラストのFOLKLORE CUBANOと書いてある「COMPARSAS」では名手ニッキー・マレーロのティト・プエンテばりのティンバーレス叩きまくりも聞けますし、総じてニューヨーク・ラテンのチャランガを満喫出来る仕上がりになっていると思います。まあラテン・ファンの間では聞いていて当然の常識盤なんでしょうけど、キューバのチャランガしか知らなかったわっちには、実に新鮮なステキ盤であります!
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