2017’04.22・Sat

DOLORES “AGUJETA” 「HIJA DEL DUENDE」

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 仕事が死ぬほど忙しく、もうダメかもしれないころんでございます。更新も滞りつつありますし。というワケで、スペインのフラメンコ歌手ドローレス・アグヘータの、2000年のアルバムであります。この人のことは一切何も知りませんでしたが、ブックオフの280円棚で物凄く歌ってそうなジャケ写のブツを発見して、思わずゲットしてしまった次第であります。多分メキシコかどっかの、怒れるハードロック歌手なんだろうな~とか何とか思いながら。まあ見るからに激しくアクが強そうな感じがする人でありまして、わっちが好きなカワイイ女子とは対極な感じなんですけど、たまにはこういうのもイイかな~ってことで興味を惹かれたのでありました。

 で、実際にブツを聞いてみますと、音楽的には思っていたハードロックとは全然違っていて物凄くフラメンコだったワケなんですが、激しくアクの強い噛み付くような迫力がある歌は、まさに激情が迸るという感じでありまして、「うわっ、コレめっさカッコええやん!」などと思ってしまったのでありました。わっちはフラメンコの事はほとんど知りませんけど、イメージとしてはテクニックをバリバリに駆使した華麗なフラメンコギターとか、華麗に激しく踊るダンサーという、どちらかと言えば情熱的でありながらも良くも悪くも観光化して洗練された音楽という気がしていました。しかしこのドローレスさんは全然違うんですよね~。洗練とは対極と言いますか、めっさ野卑で猥雑と言いますか、地面を這いつくばって品の無いドラ声を張り上げているかのような、物凄い迫力の歌を聞かせるのであります。

 多分ですけど、フラメンコって元々はヒリヒリとしたストリート感覚を持った音楽だったと思うんですよね~、タンゴなんかと同じで。観光化された洗練フラメンコとは違う、原始フラメンコの姿を今に伝えているのがこのドローレスさんなのではないかと、わっちは思うのでやんす。共同体の声を代弁しているような歌と言いますか、「おい、今日はアグヘータさん家のドローレスが歌うらしいぞ。聞きに行こうぜ!」みたいな感じでアグヘータさんの家の前の路上に人々が集まって来て、そこでドローレスさんが大声を張り上げて歌い、人々が一緒に歌ったり踊ったりして盛り上がっているという、そんな情景が浮かんで来るような歌だと感じられます。日々の憂さ晴らしとしての機能を果たしているストリート・ミュージック、それがフラメンコなのではないかと、わっちは勝手に思っております。

 ですのでこの盤で伴奏を務めているギターが華麗なテクニックをひけらかすこともなく、歌の引き立て役に徹しているのは当然であります。主役はアグヘータさん家のドローレスなのですから、ギターが余計な主張をする意味が無いワケであります(よく聞けばギターも相当カッコいいんですけど)。まあマニアックな人はギターに注目するんでしょうけど、アグヘータさん家の近所の普通の人達は、ドローレスさんの歌とそこら辺の男女による卑猥な踊りで盛り上がるのでしょう。都会的に洗練されて観光化された現在のフラメンコとは全く違ったフラメンコの裏側が見える面白盤・・・というのは、単なるわっちの妄想でやんす~♪こういうフラメンコだったら、もっと色々聞いてみたいですね!
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