2017’06.11・Sun

ORCHESTRA HARLOW 「SALSA」

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 サルサ・バンド、オーケストラ・ハーロウの1974年盤で、その名も「サルサ」というタイトルのアルバムであります。リーダーのラリー・ハーロウは伝統的なキューバ音楽を受け継いだサルサを演奏する人ですが、プエルトリカンでも何でもなくて、ニューヨーク在住のユダヤ人というのは有名な話ですね。通っていた音楽高校がスパニッシュ・ハーレムの中心にあって、学校の行き帰りにラテン音楽を耳にしていて、更に在学中にラテン音楽のバンドに誘われて参加したのが運の尽き(?)。それ以来ラテン音楽にドッブリと浸かってしまい、大学時代にキューバを訪問してからというものの、バリバリのラテン伝統主義者になってしまったみたいですね。

 ハーロウがバリバリのラテン伝統主義者というのは、このアルバムでアルセニオ・ロドリゲスの曲4曲取り上げていることからもよくわかると思います。実はハーロウはアルセニオと何度も共演したことがあって、アルセニオのトリビュート盤まで出している位のアルセニオ・マニアであります。しかしこの盤で聞けるアルセニオの曲は、まんまアルセニオみたいな音ではなくて、スッキリとした都会的なセンスを感じさせるんですよね~。その辺は流石にサルサ・ミュージシャンらしいのかな~って気はしますね。まあ本格派のアルセニオ・マニアからすれば、ゴチャっとした濁った感覚とか重量感が物足りないなんてことになるんでしょうけど、ラテン伝統主義者だからと言ってアルセニオのコピーするだけでは何の意味も無いワケですから、コレはコレでありなんだと思います。

 特に1曲目の「NO QUIERO」なんですが(勿論アルセニオの曲です)、間奏でオッサレーなチャランガ編成に変わって更にブラス中心の音になって行くところなんかは、本場のキューバではまず無いでしょうし、キューバ音楽をよく研究しているハーロウならではのアレンジなんだと思います。他の曲もアルセニオには無い軽快なフットワークを感じさせるのが、なかなかによろしいかと思います。まあ正直言うと、この盤を聞くよりもアルセニオの盤を聞く方が良いのですが、アルセニオの音楽がサルサの源流の一つになっていることはこの盤を聞けば実感出来るのではないかと思います。

 この盤なんですけど、実はブックオフの280円棚で見つけたのですが、どうせだったらついでにアルセニオのトリビュート盤も一緒にゲット出来たら良かったな~なんて、贅沢なことを思ってしまったりして。だってこの盤の5曲目の「SUELTAME」なんかの超カッコいい演奏を聞きますと、この盤よりも出来が良いとの評判のトリビュート盤のことがどうしても気になってしまいますしね~。今時そんな盤が一体どこで手に入るのかは知りませんけど、いつかどこかで出会えたらイイな~などと思っている、ある日の夜のころんなのでございました!
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