
プランテーションでゲットしたベトナムのブツ第8弾は、ホン・ニュンの06年のアルバムで、ベトナム音楽の巨人、チン・コン・ソンの作品集であります。DVD付きの2枚組であります。昨日はフォン・タインのチン・コン・ソン作品集を取り上げましたが、今回はホン・ニュンということで、歌手によってどれだけの違いがあるのかというのが楽しみになってくるわけですが、さて、ホン・ニュンさんは如何に?
ホン・ニュンはフォン・タインに比べるとずっとおしとやかと言うか、絶唱タイプの歌手ではなく、実に落ち着き払った優しい歌声で、しっとりとした大人の歌唱を聞かせてくれます。この人の歌を聞くと、フォン・タインがちょっとじゃじゃ馬のようにも聞こえてしまいますね。流石にベテランらしい見事な歌だと思います。ちなみにこの人、既に38歳であります。結構歳いってますね〜。
本作で聞ける曲は、フォン・タインのブツよりも陽性のものが揃っています。ジャズやボサノバっぽいオッサレーなアレンジが施されていて、実に優雅であります。イメージ的に、「アフターヌーン・ティーをあなたと」という感じでしょうか?うーむ、チン・コン・ソンというおっさん、色々なタイプの曲を作りますね。なかなか一筋縄ではいかない音楽性を持ったおっさんのようです。本作とフォン・タインのブツを聞くことで、このおっさんの奥の深さが見えてきますね。ミスター・オクレみたいな顔してるクセに、なかなかやるじゃない。
ホン・ニュンとフォン・タインのチン・コン・ソン作品集、どちらが好きかと言えば、個人的にはやはりフォン・タインの方が好きですが、一般受けするのはおそらくホン・ニュンの方でしょう。チン・コン・ソンというおっさんはベトナム音楽の人ではありますが、あまりベトナムっぽくない、洗練されたシティ・ポップス志向も併せ持った人のようです。そのシティ・ポップス志向の完成度の高さがよくわかるのは、こちらのホン・ニュンのブツだと思います。それだけにこのアルバムの方が耳ざわりが良いですし、チン・コン・ソンの面白さがより生かされているのではないかと思ったりするのでやんす。
ホン・ニュンさん、実はもう一枚チン・コン・ソン作品集を出しています。こちらは一体何があったのかは知りませんが、音がメチャクチャに悪いです。凄くこもった感じの録音になっていて、音楽云々よりもまずは音の悪さが気になって、聞いていられません。曲はいかにもベトナム歌謡というものから軽快なシティ・ポップス調のものまで色々と入っていて、非常に楽しいんですけどね〜。残念な仕上がりでやんす。
こちらが残念なブツ。

こちらがチン・コン・ソン。「誰がミスター・オクレじゃ、シバくぞコラ!」

あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。