FC2ブログ
2018’06.20・Wed

BOSTON

pboston001.jpg

 前々回取り上げましたエイジアを見つけた時、実はこのボストンの1976年のデビュー盤(邦題は「幻想飛行」)も同時にゲットしたのでありました。どちらも産業ロックの権化みたいなイメージのバンドですし、これまでこの手の音を聞く機会が全くありませんでしたので、どんな感じなのか興味があったんですよ。あ、別にどうでもいいんですけど、このジャケって一体何なんでしょうか?よくこんなジャケのシロモノが全世界で1000万枚も売れましたね~。当時としては斬新でカッコ良かったのでしょうか?ウエストコースト・サウンドが全盛の時代ですから、逆にこういうSF的なイメージがウケたんでしょうかね~。

 まあジャケは酷いとは言え、中身の方は1000万枚も売れただけあってとても充実していると思います。スタジオで作り込んだ感じの如何にも~な産業ロックではありますが、アコースティックな音とエレクトリックな音が絶妙なバランスで配されていて、今聞いてもめっさカッコいいと思います。それに音響的にと言いますか、オーディオ的にと言いましょうか、70年代のメリケンロックってやっぱり音が良いんですよ。ド派手でハードな音であってもうるさくなくて見通しが良く、各楽器の音がシッカリと聞こえますね。スキャンダルのメンバー達やスタッフ達は、是非こういう音作りを勉強して欲しいです。技術は日々進歩していても、音響には何も生かされていない・・・という話は置いときましょうね。

 それにしても、始めてマトモに聞いたボストン、音だけじゃなくて音楽そのものも実に良いではないですか!このフレーズにはこういう音を配して、メロディはココでこうすれば人間の耳にはカッコいいと感じられる、みたいなことを科学的に分析しているかのような、計算し尽くされた音楽という気がするんですが、それが見事にハマっているんですよ。ライナーによると、中心人物のトム・ショルツというおっさんはマサチューセッツ工科大出身らしいですが、なるほど、理系のおっさんが情緒的なものを排して緻密に組み立てた音楽って感じですよね。当時流行のウェストコースト・サウンドとは一線を画する音楽だと思いますし、これだけカッコいいのであれば大いに受け入れられたのも納得であります。

 そしてこの音が音楽業界に大きな衝撃を与えて、その後の80年代のド派手な産業ロックに繋がって行くという歴史が垣間見えて来るのも、なかなかに興味深いです。あと、産業ロックだけではなくて、意外にヘヴィメタルなんかにも大きく影響しているんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょうか?80年代的な音が苦手という方は多々いらっしゃるかと思いますが、その最大の戦犯はボストンである!なんて言う気はありませんけど(80年代の音は好きだし)、その流れを作り出した原因の一つはボストンにあると言っても間違いではないでしょう。そう考えると、この盤はわっちには実に面白いです。音楽そのものもカッコいいですし、70年代と80年代の橋渡しをした作品として、個人的に高く評価させていただきたいな~などと思った、ある日の夜なのでありました。
スポンサーサイト

Categorie欧米  トラックバック(0) コメント(0) TOP

Next |  Back
Post your Comment











 管理者にだけ表示を許可
この記事のトラックバックURL