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2019’02.13・Wed

CDの山の中に埋もれていたブツ~YUSA 「HAIKU」

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 キューバのシンガーソングライター、ジューサの2008年のアルバムです。タイトルは勿論「俳句」のことであります。わっちはジューサって基本的にめっさ好きなんですけど、この盤は何故かCDの山に埋もれてしまっておりました。しかしこうヤッテちゃんと聞いて見ますと、もうめっちゃくちゃにイイんですよ。まずはとにかく猛烈に音が良い盤でありまして、部屋のオーディオで聞くと物凄く明瞭で広がりのある音が飛び出して来まして、目の前でジューサさんが歌って演奏しているような感じに聞こえるんですよね~。70年代のアメリカンロックにも素晴らしく良い音のモノがありますけど、コレはデジタル時代の優秀録音盤だと言えましょう。

 ところでキューバの音楽と言いますと、イメージ的にブエナ・ビスタみたいなソンとか、マリア・テレーサ・ベラなんかのトローバを思い起こす方もいらっしゃるかと思いますが、ジューサさんの音楽は伝統的なソンとかトローバとは違っていて、ロック、ジャズ、R&B、ブラジル音楽なんかを存分に吸収した独自の音世界を作り出しています。表面的な音は欧米的なスタイルで演奏されていますが、複雑かつ豊かなリズムは伝統的なラテン音楽に則るモノですし、欧米的なようでいてシッカリとラテンの味わいがあるメロディも実に独特です。言ってみれば、物凄くハイブリッドな音楽ってことになりますでしょうか。コレが猛烈にカッコいいんですよね~。

 また、「俳句」なんてタイトルがついている通りシンプルな音作りに徹していますし、音を削ぎ落としつつ強靭な音楽を作り上げるという姿勢は、80年代のプリンス殿下に通じる所があります。まあ本人がプリンス殿下を意識している事は無いかと思いますけど、優れたミュージシャンというモノは、時として同じ方向に向かう事があるのでありましょう。何にしても、控え目ながらも圧倒的な完成度を誇る、とんでもなく素晴らしい盤だと言えると思います。
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