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2019’04.03・Wed

GWENDAL 「LE MOUSETTES S’BATTENT」

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 グヴェンダルなんて言ったところで一体誰が知っているんだ?という気がしますが、フランスはブルターニュのトラッドバンドであります。ブルターニュのトラッドと言えばアラン・スティーヴェルが超有名ですが(有名か?)、その陰に隠れてグヴェンダルなんてバンドも存在するんですよ。このバンド、フランスのケルト圏でありますブルターニュのバンドだからなのかは知りませんけど、アイリッシュトラッドに範を仰いで、70年代は「IRISH JIG」とか「JOE CANT’S REEL」なんてアルバムを出したりしています。聞いてみれば基本は丸っきりアイリッシュ・トラッドなんですが、そこにジャズ的なセンスを注入してちょいと独特なトラッドを展開していまして、なかなかに興味深かったりします。

 そんなジャズ&トラッドな音楽性が昂じて出来上がった、もはやトラッドだかジャズだかロックだかワケわからないミクスチャー音楽になってしまったのが、こちらの1979年盤であります(レゲエまでやっとる!)。まあこうなって来ると純粋にトラッドなんて言える音楽ではありませんので、トラッド・ファンにお薦めは決して致しませんけど、プログレ的展開も見せるこの滅裂さが実に面白いんですよ。79年の時点でこんなぶっ飛んだ音楽をヤッテいたなんて、おそらく世界的に見ても最先端のミクスチャー音楽だったのではないかと思われます。しかもフランスの片田舎の連中がこんな音楽をヤッテいたワケですから、当時の音楽界のメインストリートにいた連中は一体何をヤッテおったんじゃ?なんて気がしてしまいますね~。

 ところでこの連中はインスト・バンドですので、トラッド系と言えば可憐な歌姫!なんて思っている人には縁が無くなってしまいますけど、たとえインスト・バンドであってもこれだけメチャクチャな音楽をヤッテいるのであれば、聞いてみる価値はあるかと思います。「伝統を守らねば!」なんて思っているミュージシャンには決して真似出来ないような過激さが実に面白いです。
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