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2019’04.04・Thu

SKOLVAN 「SWING & TEARS」

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 フランスはブルターニュのトラッド・バンド、スコルヴァンのアルバムであります。昨日取り上げました滅裂トラッド・バンド、グヴェンダルに比べたら随分正統派なバンドという気はしますけど、ボンバルドというチャルメラみたいな楽器を中心に据えているあたり、やはりアイルランドやスコットランドのトラッドとは感覚が違いますね。このチャルメラ音はバグパイプに似ているっちゃあ似ていますけど、バグパイプとは違った独特のエキゾな異国情緒が漂っていますので、どちらかと言えばスペインはバスク地方の音楽に近いと感じられます。まあこういうエキゾ風味というのは、コアなトラッドファンには嫌われるんでしょうけど、わっちは好きですね~。

 あと、このアルバムではチャルメラと同様にアンサンブルの中心にいるのが、トランペットやらチューバやらのホーンセクションであります。これがまた独特のトボケた柔らかい雰囲気をかもし出していて、とても耳に心地好いんですよ。勿論フィドルとかアコーディオンやギターなんかの、通常のトラッドではアンサンブルの中心を担う楽器も使われていますけど、あくまで伴奏扱いって感じであります。弦楽器ではなく、管楽器中心による哀愁の響きというのも、なかなかにステキなモノでありますね~。

 基本的にこの連中はインストバンドですけど(突然女声無伴奏シンギングが入っていたりはしますが)、歌が入っていなくても実にニュアンス豊かな響きがありますので、「トラッドはやっぱり可憐な女声による歌だよね~」という偏った嗜好をお持ちの方であっても、このバンドなら楽しく聞けるのではないかと思います。また、音の方は純アコースティックではなくて、エレキベースやドラムを使ったりする曲もありますが、それがかえってバンドの音楽的な幅を広げているように感じられます。電化トラッドってイマイチ面白くなくなったりすることもありますけど、この連中に限ってはそんなことはございません。

 イヤイヤ、なかなかにステキではないですかスコルヴァン。グヴェンダルに比べたら正統派なバンドとは言いましたが、アイルランドやスコットランドの端正な連中に比べたら、十分に破格で愉快な連中ですね。
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