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2019’06.25・Tue

HEATHER DALE 「SPHERE」

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 カナダのフォーク~トラッド系シンガーソングライター、ヘザー・デイルの昨年発売のアルバムであります。たまたまSPOTIFYサーフィンで出会った、これまで全く知らなかった歌手なんですけど、既にコレが20枚目のアルバムとなるそうです。へ~、かなりのベテランさんですよね~。ご存知の方っていらっしゃいますか?SPOTIFYをヤッテいますと、わっちが知っている歌手とか音楽なんて、世界中のほんの一部分でしかないんだな~と心底実感致しますね。

 今回のアルバムですが、1曲目を聞いて「おや?」と思ってしまいました。何故だかアラビア~ンな雰囲気のアンビエントなエレクトロニカ・トラッドみたいな音楽だからであります。2曲目以降もインド風エレクトロ・トラッドやら中近東っぽい緊張感溢れるエレクトロ、ピーター・ガブリエル風の重厚なエスノロック等々、色々と出て来ますね。この手の音楽って、以前はマウス・ミュージックとかアフロ・ケルト・サウンド・システムとかがヤッテいましたけど、こういう試みをヤッテいる人ってまだいたんですね~。好き・嫌いは別としても、完成度は結構高いと思います。

 この手のエスノなエレクトロ曲以外に、弦楽四重奏的な音をバックにした非常に美しいバラッド、自身で演奏するハンマー・ダルシマーやティン・ホイッスルが可愛らしいポップな曲等もありますが、基本はエレクトロ音とエレキ・ベースを使用したモダン電化トラッドと言って良いかと思います。歌手としての力量はメチャクチャにありますので、どれも説得力を持った仕上がりになっていると感じられますね。その辺は流石がに20枚もアルバムを積み重ねて来たベテランかな~という気が致します。

 最近のフォーク~トラッド系音楽の傾向として、アイオナ・ファイフやキティ・マクファーレン、ハンナ・ラリティ等々の若手連中は、アコースティックな質感を大事にした伝統的なスタイルを採っているのに対して、ヘザーさんみたいなベテランが過激な(?)方向に突っ走るというのが面白いですね。まあカナダって以前からアシュリー・マッカイザック、メアリー・ジェーン・ラモンド、ナタリー・マクマスターみたいな過激派が出て来ていますから、カナダのトラッド界隈ではこの手の音楽はもはや「試み」ではなくて「当たり前」になっているのかもしれませんけどね。

 何にしても極めて現代的なアレンジを施されたこの電化トラッドはなかなかに耳に心地好く、気分良く聞ける1枚に仕上がっていると思います。しかし、だからといってこの作品を頻繁に聞くかと言うと、コレよりはスコットランドやらイングランドなんかの若手の伝統的スタイルのトラッドを聞きたいと思いますね~。
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