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2019’06.29・Sat

ROSIE CARNEY 「BARE」

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 イギリス出身で現在はアイルランドのドニゴールを拠点にして活動しているというフォーク系シンガーソングライタ、ロージー・カーニの今年発売のアルバムです。まだハタチ前後のはずでルックスもなかなか良く、気になる歌手でありますな。ただこの自己主張の強いダサいジャケは一体何事なのでしょうか?とてもフォーク歌手のジャケには見えませんね~。まるでハゲにしてないシネイド・オコナーみたいな、妙な意思の強さを感じてしまいます。

 ところでロージーさん、わざわざアイルランドに拠点を移しているということで、伝統的なアイリッシュ・トラッドにドップリと浸っているのかと思いきや、音楽的には全然そんなことないですね。どちらかと言えばフォークよりもロックやポップスの影響を強く受けた、モダーンなフォークをヤッテいるように思います。美しいメロディの曲がズラリと揃っていますが、そのどれもがスザンヌ・ヴェガみたいな都会的クールさを持っていると感じられます。また、涼しげでちょいと儚さを漂わせた癒し系の歌ではありますけれども、素朴と言うよりはスマートと表現した方が良さそうな感覚がありますね。要は伝統を汲んでいるという感じではなくて、シッカリと現在の音楽になっているという感じです。

 実際のところは知りませんけど、ロージーさんってかなり計算して素朴なフォークとは違った音楽を演出しているように思います。アルバム前半はアコギ弾き語りみたいな作りにしつつバックには薄くシンセ音を入れてクールさを強調していますし、後半はエレキギターや鍵盤楽器(シンセ等)をシッカリと導入して今時のロックやポップスと共通した感覚を持つ音楽であることを明確に示していると感じられます。何だかこの人、ジャケットも含めて「私は単なる素朴なフォークなんてヤッテないんだからね!」と、強烈な意思を発しているような気がするんですよね~。う~む、怖いですね~、この女。

 こういう都会的でスマートなフォークを作りたいのであればイギリスにいても出来るはずなんですけど、アイルランドに活動拠点を移しているのがよくわかりませんね。もしかしたら、トラッドを現代化する手法はアイルランドの方に一日の長があると判断して、フォークの現代化という明確な狙いを持って拠点を移したのかもしれません。まあ全てはわっちの妄想に過ぎないんですけど。とか何とか言いつつ、コチラのアルバムは単純に美しいフォークとして聞くことが出来ますし、実際に聞いていて涼やかで心地好いですから、あまりゴチャゴチャ考えずに楽しめば良いのだと思います。わっちが勝手にロージーさんのことを「計算高くて怖い女」と思っているだけですから。
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