2019’07.31・Wed
インドネシアのダンドゥット歌手ザスキア・ゴティックの2014年のアルバムであります。このアルバムが出た頃は地元では人気沸騰中だったようですが、今年29歳になるザスキアさん、現在の人気はどうなんでしょうか?とりあえずコチラの作品、マリリン・マンソンみたいなジャケがイマイチ聞く気にさせてくれないんですけど、実際は美人さんなんですからもっとマトモな写真を使っても良かったのではないかと思います。まあ内容のイメージを表すと、こんなジャケになるんでしょうけど。
内容の方は前に取り上げましたアユ・ティンティンのアルバムをより過激にしたと言いましょうか、テクノだかハウスだかユーロビートだかは知りませんけど、何だかワケわからないエレクトロな打ち込み音で作られた怒涛のダンス・ダンドゥットになっていますね。まあダンドゥットは元からダンス音楽ですからコレでイイんですが、おそらくインドネシアの貧しい階層のパーリーピーポーはコレで踊り狂ったことでありましょう。昔のダンドゥットの踊りは妙にクネクネフニャフニャダラダラしていたらしいですが、コレだったらブレイク・ダンスだのヒップホップ・ダンスだのにも合うのではないかと思われます。こういう激しいダンス仕様のダンドゥットというのは、時代の要請で必然的に出て来たのでしょうね、きっと。
そして肝心のザスキアさんの歌なんですが、パッと聞いたところでは下手っぽく聞こえるんですけど、実はなかなか柔軟な歌を聞かせてくれまして、決して歌唱力は低くないと思います。まあこんなダンス仕様になりますと歌がどーのこーのなんて最早関係無いのかもしれませんけど、日本ではダンドゥットはジックリと聞く音楽ですから、やっぱり聞くに堪えない歌手じゃあダメなんですよ。でもその点ザスキアさんは意外にシッカリ歌える人ですから、そのルックスと相俟って日本でも非常に評価が高い・・・なんて話は一切聞いたことありませんけど、わっちは大好きですよ!
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