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2009’04.02・Thu

KUMWHARN WEERAWAID 「WHARN GUNGWARN VOL.1」

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 タイの最大手レーベルであるグラミーから登場のルークトゥン歌手、クムワーン・ウィーラウェイト(と読むのかな?)のアルバムです。多分デビュー盤?愛嬌のある可愛らしい顔のジャケ写に惹かれてのゲットですが、実際にブツを手に取ってみると、そこそこの年齢の歌手のように見えます。何にせよ優しい雰囲気の、いい感じの顔をした人ですね。


 もしかしてある程度経験を積んだ歌手なのかな?と思いつつ再生してみると…な、何じゃこりゃ!ワタスは驚いてしまいますた(最近この表現ばっかり)。これは何と言うか、ルークトゥンとは言えない類の音楽なのでありますた!まるで涼しげなクロンチョンのような、優雅でしっとりとした音楽なのでありますた。もちろんクロンチョンではないのですが、柔らかいフルートやバイオリンの音色、気品のあるピアノ、麗しいストリングスの響き、どれを取っても実に優雅で和める音になっています。クロンチョンっぽくもあり、戦前戦後あたりの日本の歌謡曲とか、中国の周璇なんかを思い出させるような雰囲気があります。おそらくアジアの人間には懐かしく響くと思われる音楽であります。そこにほんの少々タイ風味をまぶしているという感じでしょうか?


 クムワーンさんは昔のスナーリー・ラーチャシーマーや、最近ならナタリー・シーペッチみたいな歌い方をするのですが、声楽なんかをきっちりと学んだかのような実に古風な歌を聞かせてくれます。パッと聞いたところでは少々歯切れの悪い歌のように聞こえるかもしれませんが、節回しはとても折り目正しくて丁寧ですし、絹のような滑らかさがありまして、実に魅力的な美しい歌だと感じられます。古き良き時代(?)の歌謡曲がお好きな方には喜ばれる歌という気がしますね~。


 この人の歌には、昔のSP時代の音楽が現代に飛び出して来たような感覚がありますね。今の時代だからこそ、この手の音楽は非常に新鮮に聞こえまして、単なる懐古趣味の音楽だとは感じられません。どういった経緯でこのような音楽が出てきたのかは知りませんが、古風な音楽を再評価しようという動きがあるのかもしれませんね~。このブツの曲は、もしかしたらタイの昔の歌謡曲のカバーかもしれませんし、それ風に作った曲なのかもしれませんが、どちらにせよ少しも慌てるところの無いゆったりとした曲ばかりでして、控えめで奥ゆかしいアジア的情緒を存分に味わうことができるのであります。


 それにしてもこのブツをじっくり聞いていると、タイ歌謡の豊かさだけでなく、古き良き時代のアジア歌謡の素晴らしさというものにも思いを馳せてしまいますね~。昔のタイ歌謡を掘り起こしているうちに、東南アジアから東アジア地域に横たわるアジア歌謡の古層にまで辿り着いてしまったというスケールの大きさを感じてしまうのですが、そんなことを感じるのは多分わっちだけでやんす。まあそんなことは置いといて、聞く度に心癒される音楽であることに間違いはないかと思います。


 いや~、これはなかなか素敵な逸品ですね!アジア歌謡に興味がおありの方にはお薦めの一枚でやんす。ゆったりとしたアジアンな時の流れを体感できますよ。


あと、今回は試聴が見つかりませんでしたので、試聴の貼り付けは無しです。
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ころん 様

こんばんは。
クムワーンさんのアルバムに興味深々です。
「まるで涼しげなクロンチョンのような、優雅でしっとりとした音楽」とは実によさそうですね。
でも、サリガさんを始めとして他の通販サイトでも入手は難しそうですねぇ。
また、eThaiCDに頼むしかないかなぁ。

おやぢ:2009/04/04(土) 21:44 | URL | [編集]

>おやぢ様
桜が散りつつある福岡からこんばんはでございます。
クムワーンさん、いい感じですよ~。めっちゃ聞き惚れてしまいます。私はサリガさんでお取り寄せいただきましたが、国内サイトならニューロードさんで扱っていると思います。まあeThaiCDの方がずっと安く入手できるかとは思いますが。

ころん:2009/04/05(日) 00:41 | URL | [編集]

タイ語を読むとカムワーン・ウィ(ヴィー)ーラウェー(ト)ですね。タイ語ローマ字ではKUMはカムです。
 どこかでカツドンをKUTSUDONと書かれ,残念、クツドンになっているとありましたが?タイ人はカツドンと読んでいると思われます。

シライ:2009/04/05(日) 10:02 | URL | [編集]

>シライさん
なるほど、カムワーンと読むのですね!ご指摘、ありがとうございます。タイ語は全くわかりませんので、非常に助かります。
で、シライさんはカムワーンさんの歌をどのように思われるのかが、とても気になります。

ころん:2009/04/05(日) 11:15 | URL | [編集]

ころん 様

こんばんは。
再コメント失礼します。
ニューロードさんのリストは見ていたんですが、シライさんが書かれているのと同じカムワーン表記だったので見過ごしてしまったようです。
早速、注文しましたので、届くのが楽しみです。
しかし、KANWAAN WIIRAWAET の後に「メス」と書いてあったのには笑いました。

おやぢ:2009/04/05(日) 21:56 | URL | [編集]

>おやぢ様
お、ニューロードさんで注文されましたか!間に合って良かったです。確かにニューロードさんはカムワーン表記でしたね(確かに後に♀表記があります)。わたしの間違い表記でご迷惑をおかけしまして、申し訳ございませんでした。
お聞きになったら、是非ブログで取り上げていただきたいと思います!

ころん:2009/04/05(日) 23:12 | URL | [編集]

 残念ながら、CD屋では、見たことがあるのですが、まだ、買っていないので、聴いていなし、コンサートで実物に出合っていないので、コメント出来ません。

シライ:2009/04/05(日) 23:25 | URL | [編集]

>シライさん
まだお聞きになってなかったのですね、失礼致しました~!今後聞かれることがありましたら、是非ご感想をお願いしたいと思っております。

ころん:2009/04/06(月) 08:40 | URL | [編集]

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