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2020’02.21・Fri

ENEIDA MARTA 「IBRA」

peneidamarta001.jpg

 当然のことながらエネイダ・マルタなんて歌手のことは全く知りません。でもSPOTIFYサーフィンで引っ掛かって来ましたので、とりあえずは聞いてみたのでありました。すると1曲目の哀愁のポルトガル・ギターの音色が美しくて、思わず引き込まれてしまったのでありました。「へ~、この人ってポルトガルの歌手なんだ~」とか思いながら。

 しかしですね、聞き進むに連れて何だかどうも違うんですよ。ポルトガル音楽に共通するサウダージ感覚とでも言いましょうか、ファドみたいな哀愁はあるものの何だかブラジルっぽさもあればカリブ海諸国の音楽の要素もありますし、かと思えばサリフ・ケイタの初期作品(「コヤン」辺りです)で聞けるようなアフリカっぽい要素も聞こえて来て、これはどう聞いてもポルトガルの歌手ではないな~と思ったのでありました。あ、もしかしてこの人も前に取り上げましたマルガレッチ・ド・ロサリオと同じく、アンゴラのセンバ歌手なのかも?

 などと思いながらネットで検索してみますと、ギネア・ビサウの歌手なんだそうです。ギネア・ビサウの音楽なんてこれまで聞いたことがありませんでしたけど、こんなにハイブリッドでイケてる音楽があるんですね~。この都会的なカッコ良さは、アンゴラのセンバにも全然負けていないと思います。そう言えばギネア・ビサウもアンゴラも確かポルトガル語が公用語だったかと思いますが、もしかして旧ポルトガル植民地だった国ってポピュラー音楽が物凄く発展しているんでしょうか?

 ところで、エネイダさんのこの昨年発売のアルバムは「多彩な音楽の要素をブレンドした、爽やかなポップ・クレオール・ミュージック」みたいなことを言われているようですが、まさにその通りの音楽だと思います。ただ個人的には、エネイダさんのちょいと枯れた年増っぽい歌声がイマイチという気がしまして(現在46歳らしいです)、もしもっと弾けるような若々しい歌声だったら大傑作盤になったのにな~、などと思ったりして。

 とは言えギネア・ビサウなんて一般的にはどこにあるのかさえ知られていないような国から、こんなにも都会的で爽やかなステキポップスが飛び出して来たワケですから、ワールド系音楽ファンであれば注目せざるを得ないでしょうね。今時のイケてるアフリカン・ポップスの凄さを実感出来る優良作品だと思う、今日この頃なのであります。
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