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2009’06.01・Mon

SANDRA AND NANCY KERR 「NEAT AND COMPLETE」

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 最近会社の中で仕事の体制が変わって妙に忙しくなってしまい、あまり音楽を聞く時間が無くなってきました。困ったものであります。タイのブツを大量に仕入れたのですが、まだ1枚しか聞いていません。しばらくタイ音楽ネタを書けないような気がしますので、とりあえず以前に書いていたネタを小出しにしていこうなどと、セコイことを考えたりして。というわけで、こんなブツを取り上げてみようかと。


 イングランド北西部のカンブリア地方と言えば、個人的には何やら魅惑の響きを持つ場所なのですが、ここに拠点を置くインディーズ・レーベルにフェルサイドがあります。フェルサイドは北部イングランド~スコットランドの境界線付近のトラディショナルな音楽を紹介するレーベルとして、マニアの間では密かに有名なようです。


 スコットランドにはグリーントラックスという、スコットランドのトラディショナルな音楽を専門に紹介する素晴らしいレーベルがありますが、フェルサイドはイングランド色の強いものを取り扱うことに特色があると言えましょう。個人的にはスコットランドの音楽の方が好きなのですが、イングランドの虚飾を排した簡素極まりない、一つ間違えば貧乏臭くなってしまいそうな音楽も、たまに聞くには良いと思っております。


 今回取り上げるサンドラ&ナンシー・カーは実の母と娘のデュオなのですが、カー一家と言えばイングランド・トラッド界ではウォータースン一家やカーシー一家と並ぶ有名どころと言ってよいでしょうね。母のサンドラは60年代から活動を続けている著名な歌手ですし、イワン・マッコールとかフランキー・アームストロングなどという錚々たる歌手達と活動したこともあるそうです。娘のナンシーは、同じフィドル弾きのカーシー一家のじゃじゃ馬娘(?)イライザ・カーシーと組んだアルバムで注目されて以来、順調にキャリアを重ねています。


 この母娘がデュオを組んだわけですが、出てくる音は予想通りの、生真面目で折り目正しいイングランド・トラッドです。基本は二人の歌とナンシーのフィドル、サンドラのコンサーティナで、たまにサンドラがギターやアパラチアン・ダルシマーを弾く程度の、本当に一切の虚飾を排した簡素極まりない音楽であります。無伴奏バラッドも入っていますし、こういう音楽に慣れていない人は、あまりに簡素過ぎておそらく「なんじゃこりゃ?」と戸惑ってしまうことでありましょう。


 まあこの手の音楽に接する時は、イングランド地方の民俗音楽を聞くという気持ちで聞けば、すんなりと耳に入ってくるかもしれません。じっくりと聞いて、段々慣れてくるに連れて豊かな世界が広がってくる…かどうかは人それぞれですが、こういう音楽があるということを知っておくのは良いことかと思われます。


 などと偉そうなことを言いつつ、最近はこの手の音楽を聞くことがめっきり減ってしまった、わっちなのでやんす。


あと、このデュオの試聴は見つかりませんでしたので、試聴の貼り付けは無しでやんす。
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