
フィリピンの歌手、ララの今年発売されたアルバムです。当然の如くジャケ買いです。このジャケ、凄く良くないですか?可愛らしい顔の女の子がサイケ柄の入ったストラトキャスターを抱えている図、これだけでもOKと思ってしまうのは私だけでしょうか?これで中身が、歪んだ音でサイケデリックなギターを弾きまくっているようなものであれば、最高なわけであります。やっぱりギターはエレキでサイケ!
と、期待して聞き始めると…ありゃりゃ、全然様子が違うぞ?音作りは基本的にはアコギ主体ですね。そして所々でテクノ風の音も散りばめた、非常に今時のポップスになっています。軽快に走り抜けていくようなスピード感が、なかなか爽快であります。この音なら英国のギター・ポップ好きにもメリケン・ガールズ・ロック好きにも十分に受け入れられるのではないでしょうか。全然エレキでサイケではありませんし、彼女はギターを弾いていないようですが、これはこれで非常にいい感じであります。期待していたものとは違えど、可愛らしいポップさを持っていて、とても気に入ってしまいました。
そしてララの歌なのですが、この顔にしてこの歌、という感じですね(どういう感じ?)。若い女の子にありがちな、ちょっと力んだような歌い方ではあるのですが、それがかえって抑ようとしても抑え切れないパワーのほとばしりを感じさせてくれます。いいですねえ、この娘。声がちょっとキッチー・ナダルに似ているのもOKですね。
それにしてもこの娘、一体何歳ぐらいなんでしょうか?最初ジャケを見た時は二十代半ばぐらいの、下積みの長いサイケ・ブルース・ギタリストかと思ったのですが、声や音楽性から判断する限りでは、もしかしたらまだ十代ということもあるかもしれません。十代の歌手と言えば、先日イェン・コンスタンティーノがなかなかの力作を発表したのが思い出されるわけですが、若い力がどんどん出てくるフィリピン音楽界って、非常に健全ですね。だからフィリピン音楽からは目が離せません。
インナー写真。笑顔でストラト。
