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2007’11.13・Tue

ANABELA 「ORIGENS」

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 アマリア・ロドリゲス亡き後のファドは、アマリアのスタイルを受け継いだジョアナ・アメンドエイラとカティア・ゲレイロで決まり、というのがファド好きの一般的な考えなのでしょうか?両者共シンプル極まりない伝統的なスタイルで歌う歌手ですが、あまりにシンプル過ぎて時にどの曲を聞いても同じ曲に聞こえる、というのは私だけ?私のようなファドのド素人は、例えばドゥルス・ポンテスのように、色んな音楽の要素を取り入れてミクスチャー・ファドみたいなことをやっている歌手の方がわかりやすかったりします。


 元々声を張り上げて歌うスタイルが苦手な私にとっては、アマリア風の歌い上げるファドは時に聞き苦しいことがありますし、更にその歌の伴奏があまり変化のないシンプル極まりないものだったりすると、2~3曲聞けば飽きてきてしまいます。同じ歌い上げるスタイルでも、ドゥルスみたいに色々やっていると単純に楽しめますし、パトリシア・ロドリゲスみたいに声に可愛らしさがあると、伴奏がシンプル極まりなくても素直に楽しめたりします。まあこれは個人の好みの問題であり、ジョアナやカティアがダメということではありません。実際にカティアの「ファドに抱かれて」というアルバムは大好きです。でも声が可愛いとか、色々な音楽を取り入れているとかの方が、私にとっては聞きやすいですし、その方が好きなことに間違いはありません。


 そこでこのアナベラの98年のアルバムです。この人の音楽をファドと言ってもいいのかどうかわかりませんが、ポップスの要素を大々的に取り入れていて、実に楽しめる仕上がりとなっています。彼女の歌の節回しはファドですが、歌い上げるスタイルではなく、もっと軽やかな感じですね。そして声には可愛らしさがありますので、とても親しみやすいです。こういう歌声であれば、本格的ファドでも聞きやすくなるかもしれません。


 音作りは、現代的に洗練されたアレンジがなされていて、非常に耳になじみやすいです。本格派のファド・ファンからはこんなものはファドじゃないと言われるのかもしれませんが、私は大好きですね。奥行きのある現代的なアレンジがなされたバックの演奏に乗って、ファドの旋律を取り入れた美しいメロディを、可愛らしいキレイな声で歌っている、それだけでも十分素晴らしいと思いますが、本格派のファド・ファンのご意見も是非伺いたいところです。


インナー写真。何で睨んでるの?
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