2010’05.22・Sat

LOKUA KANZA 「LOKUA KANZA」

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 コンゴの歌手ロクア・カンザの95年のデビュー・アルバムです。日本題は「大地と密林の詩」であります。ブック○フにて発見致しますた。500円也。ロクア・カンザという人の顔と名前はデビュー当時から知っているのですが、何故かこれまで聞く機会が無く、これが初対面でございます。まあ中古盤屋でブツを見かけたことなどこれまで一度としてありませんでしたから、仕方ありません。


 ところでコンゴの音楽と言えばすぐに思いつくのがリンガラでありまして、フランコとかパパ・ウェンバなんかは同国出身の大変に高名な人達ですが、ロクアの音楽からはあまりリンガラの影響を聞き取ることはできません。それよりもデビュー当初のザップ・ママにかなり近い感覚がありますね。初期のザップ・ママはピグミーの音楽に大きく影響を受けていたと聞いたことがありますが、ロクアも同様のようであります。


 彼の音楽を聞いていると、コンゴの密林の中で豊かな生活を営むピグミーの方々の活き活きとした姿が浮かんでくるようであります。ロクアはピグミーではありませんし、密林の中に入ったことも無いようですが、彼の音楽からはピグミーに対する畏敬と憧憬の念を感じ取ることが出来ます。その念は、普段我々がまみれている物質文明について「便利なんだけど本当にこれでいいの?」なんて素朴な疑問を持つわっちなんかの気持ちに、ひっそりと共鳴してくるのであります。だからわっちには、ロクアの音楽が素直に沁みてくるんだと思います。


 このブツには、アフリカと言えば誰もがイメージするような太鼓の強烈なビートはありません。アコースティック・ギターや歌の多重録音を中心とした、まるで精霊が住まう密林を目の前にしたかのような、静謐とも言える音世界が広がっています。万物に精霊が宿り、それを敬うという自然崇拝の心が伝わってくるような音楽でございます。一瞬にして周りの空気感がスピリチュアルなものに変化しますよ♪わっちだけではなくて、多くの日本人の心にも響く部分が多々あるように感じられますね。何だか普段は忘れてしまっているような、心の奥底の大切なモノを思い出させてくれるような感じと言いますか…。


 アフリカの音楽はリズムばかりが強調されているから苦手、とおっしゃる方は結構いらっしゃいますが、そんな方には是非お薦めしたいブツでございますね。こういうアフリカ音楽もありますよ、ということで。カンテ・マンフィーラのカンカン・ブルース・シリーズがお好きな方にもお聞きいただきたいな~、なんて思っております。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
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まずは1曲、「MUTOTO」です。ゆったりとして優雅で、美しい曲でございますよ。
http://www.youtube.com/watch?v=W7fmu8xnQ2k


もう1曲、「JUSTE UN PEU D'AMOUR」です。ライヴでどうぞ。何だか温かい音楽って感じです。沁みてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=uh86gUd9NOE

ころん:2010/05/22(土) 18:45 | URL | [編集]

ロクア・カンザのデビュー盤ですね。
僕は同じく95年リリースの『Wapi Yo』を聴いてファンになりました。
ころんさんがおっしゃるように、リズムに重きを置かない音楽は当時の彼の
スタイルだったようです。(ライナーに"アフリカ=リズムの図式は、もうコリゴリさ"と
こぼしています)そして、ザップ・ママとは実際に友人関係でもあるようです。

そんなロクアさんの新譜が、震えるくらいすごいんですよ。
ぜひ!

questao:2010/05/26(水) 00:08 | URL | [編集]

>questaoさん
ロクアさんがアフリカ=リズムの図式にコリゴリしていたとは知りませんでしたが、なるほど、この音楽性は意識的にやっていたものなんですね~。ザップ・ママに関してはテキトーに名前を出しただけなんですが、実際に交友関係があったとは!ご教示、ありがとうございます!
震えるぐらいに凄いという新譜、超気になります。それは何としても聞かねばなりませんね。是非震えてみたいと思います♪

ころん:2010/05/26(水) 08:23 | URL | [編集]

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