2010’09.08・Wed
先日ブック○フで遊佐未森の「ロカ」をゲットした時ですが、他に何か無いかな~と思って500円の棚を見ていると、黒いパッケージの2枚組のブツが目に入ってきました。何じゃこりゃ?と思ってブツを引っ張り出してみると、美しい顔の女性がわっちを見つめてくるではないですか!「OH、めっさ美人!YOUウチに来ちゃいなよ!」ということで思わずゲットしたのが、タンゴ歌手冴木杏奈の07年の2枚組アルバムであります。
「MODERNA」と「CLASICA」の2枚組。元々は別々の作品だったのだと思います。上が「MODERNA」で、こちらが「CLASICA」。
冴木杏奈という人はタレント活動をしていた頃から顔も名前も知ってますし、タンゴ歌手をやっていることも知っていましたが、これまで一度として歌を聞いたことはありませんでした。どうせタレントのお遊びみたいなモノだろうと思っていまして、聞く気にもならなかったんですよね~。しかし今回は2枚組で500円ですので、遊佐さんと同時にゲットしたのですた。まあ中身がハズレでもこのジャケならいいか、な~んて思いながら。
それにしてもこの人、キレイですよね~。妹系女子が好みのわっちでさえも思わず見とれてしまう、エレガントなセレブ系のルックスであります…うおーっ、めっさハグした~い!などと妄想しつつこの人のことを調べてみると、63年生まれの現在47歳だそうです。う~む、かなりの年増女じゃな。ブックレットを見ると、相当に年取った顔が写っとる!しかも何だかエドはるみみたいな…。遺憾遺憾、騙されておった。ハグ取り消し!(←すいません、アホです)
そんな冴木さんが歌うタンゴですが、タレントのお遊びかと思ったら大間違いでございました。何とも本格的な歌唱でありまして、ワタスは驚いてしまいますた。冴木さんって、こんなに歌える人だったのですね~。今時タンゴを歌う日本人なんて極めて珍しく、相当な奇人変人に違いありませんが、アルゼンチン人もビックリ(?)の歌唱を聞かせる冴木さん、素晴らしい変人だと思います。
この人が一体どこでどんな歌の修行を積んだのかは知りませんけど、涼しげながらも情熱が感じられますし、しかも日本人的なカワイイ部分もちゃんと持ち合わせていますので、単なる本場のタンゴ歌手のコピーに終始しない、独特の味わいを持っているように思います。日本語でもアチラの言葉でも歌っていますが、どちらかと言えば日本語で歌うタンゴ歌謡といった雰囲気の曲の方が、わっちは好みですね。ただ、「タカラヅカ」みたいな芝居がかった歌い方はちょっとどうかな~という気もしますが…。
タンゴが元々持っていた猥雑で下品で退廃的な感覚はありませんけど、それは今やタンゴがそんな音楽でなくなってしまったのですから仕方ありません。だからと言って雰囲気だけのオッサレーな音楽に成り下がっているワケではなく、タンゴに対して極めて真摯に向かい合っているストイックな姿勢が感じられます。まあそれを、まるで日本人のおシャンソン歌手の如き、スノッブな勘違い女の見苦しいエゴと捉える向きもあるでしょうが、わっちはこの人の凛とした姿勢を評価したいでやんすね~。
あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
スポンサーサイト