『柴田淳 「しば裏」』
gshibata003.jpg


 シンガー・ソングライター、柴田淳の今年のアルバムです。これはシングル曲のカップリング曲を集めた企画物のアルバムで、柴田のシングルの裏面という意味で「しば裏」とタイトルが付けられたようです。


 個人的に柴田淳という歌手は大好きでありまして、特にセカンド・アルバムの「ため息」というブツは、これまで何千枚と聞いてきた色々なブツの中でもベスト15には入る作品だと思っています。この人の良いところは、いかにも日本的な感覚のちょっと湿っぽさのある切ないメロディと、儚げでありつつもメラメラと燃え上がる情念を感じさせる歌声だと言えると思います。暗いと言えば暗いんですけど、とにかくメロディが美しいですから、しんみりと心の襞に沁みこんでくる感じがあります。まあ、あまり器用な人ではありませんので、曲は似たようなパターンのものがどうしても多くなってしまうのですが、一定レベル以上の品質は保っていますので、それでも許せるんですよね〜。大きく変化することが無いから、安心して聞けるということも言えるかと思いますね。


 今回のブツはシングルのカップリングの曲ばかり収録されているのですが、曲は相当に粒揃いでありまして、シングル曲よりもむしろ良い出来のものが多いように思います。しっとりと美しい曲がズラリと並んでいる、珠玉の作品集に仕上がっています。宝の小箱という感じでしょうか。実はこの人、今年「月夜の雨」と題されたオリジナル・アルバムも出しているのですが、どう聞いてもアルバムの出来としてはこちらの「しば裏」の方が上ですね。個人的には「月夜の雨」は放ったらかし状態で、「しば裏」ばかり聞いています。


 この人、歌のイメージからするととても繊細で、今にも崩れ落ちてしまいそうなか弱いイメージがある人ですが、ホームページのダイアリーなんかを読むと、素顔は相当に三枚目で面白い人のようですね。色気も何も無いおバカさんという感じです。夜中にイカ炙って一人で食ってます、とか書いたりしてますし。基本はおバカさんですが、たまに非常に繊細な心を感じさせることも書いてあり、精神的にはかなり脆い部分があるようですから、バカと繊細さを併せ持った人物であるようです。


 ダイアリーによると、本人は自分のことを「低脳」と言ってますが、しかし低脳な人間にこんな素晴らしい曲が書けるはずありません。能ある鷹は爪を隠すという言葉通り、才能と繊細さをバカの壁で隠している人ですね。三十路を迎えた柴田さん、顔もそこそこキレイですし、曲も歌も相当にイケてますから、注目に値するシンガーソングライターだと思います。今後のますますの充実を期待したいところであります。「しば裏」は今年のベスト10候補ですね〜。


こちらはセカンドの「ため息」。大傑作!
gshibata001.jpg



柴田の横顔。結構キレイ。
gshibata002.jpg

【2007/12/09 12:31】 東アジア | トラックバック(0) | コメント(2) |
<<GENEVA CRUZ 「IN THE NAME OF LOVE」 | ホーム | 安良城紅 「BENI」>>
comments
----
お、しばこだ!
実はファンだったりします(笑)。
柴田さん、デビュー直後は地元のローカルTV局のイメージソングを歌っていたので、たびたびお会いする機会がありました(後輩のPに無理強いした。。。)。
本当に綺麗な人ですし、綺麗なメロ書く人ですよね。シングル曲の方が確かに出来がいいメロの方が多いというのがやはり難点でしょうか。。。。
【2007/12/09 17:48】 URL | 片桐真央 #-[ 編集] |
----
>片桐真央さん
何と、柴田淳に会われたとは羨ましい!いいなあ、私も会いたいです。ライヴDVDは持ってますが、実際に見たことは無いですしね〜。
まあ何にせよ才能溢れる人だと思います。良い歌手、良いメロディ・メーカーですよね。
【2007/12/09 21:13】 URL | ころん #-[ 編集] |
please comment














管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url
http://shirokumakoron.blog112.fc2.com/tb.php/83-f710abc5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |