2011’01.17・Mon

DJ MYKE 「HOMEWORK」

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 フィリピンの歌手DJマイクの、10年のアルバムです。フィリピンのブツに関してはいつもお世話になっている、MIA MUSIC & BOOKSさんが大絶賛されていたブツですので、これは聞かない訳にはいかないでしょう。DJマイクなんて名前からすると、ヒップホップ系の音をイメージしてしまいますが、テイラーのアコギを持ったジャケの通り、アコースティックな質感のポップスを聞かせてくれます。


 それにしてもこのブツ、MIAさんが絶賛されているだけのことはありまして、本当に素晴らしい仕上がりになっています!基本的にはシンガーソングライターっぽい、アコギの響きを生かしたAOR的なポップスでございまして、BGMとして流しているだけでその場の空気がキレイになっていくような、透明感のあるオッサレーな音であります。DJマイクのちょっとハスキーな歌声も実にソフトで優しく、この音楽性にはまさにこの声!という感じのハマリ具合でありまして、ホント、聞き心地の良い音楽とはこういう音楽のことを言うのだと思います♪


 しかしながらこのブツの凄いところは、実はそんな表面的な部分ではありません…なんて偉そうなことを言っておりますが、わっちもその凄さに気付くまでに5回ほど聞かねばなりませんでしたから、ホント、わっちの耳もエエ加減なもんでございます。


 とりあえずは心地良いブツということで、このブツを流していた時のことです。5曲目でフィリピン最高のロック・バンド、イレイザーヘッズの「ALAPAAP」という曲を取り上げているのですが、その曲を聞いていてハタと気付いたのでありますた。イレイザーヘッズがやっていた、実験的な試みをしながらもポップなロックとして結実させていた音楽性を、この人が見事に受け継いでいることを。そしてそこが見えて来た時、このブツが持っている凄さを一気に理解したのでありますた!


 このブツは、イレイザーヘッズの実験的でありながらポップな音楽性、フアン・デ・ラ・クルースあたりから続く美しいフォーク的な部分、アポ・ハイキング・ソサエティから続いて来たポップで知的なユーモア感覚等々、フィリピン・ポップスが連綿と受け継いできた素晴らしき財産を、1枚のアルバムの中に見事に結実させているのであります。これは本当に奥が深くて凄い作品だと思います。MIAさんが絶賛されるのは当然でありますね!


 まあそんなマニアックなことがわからなくても、このブツが素晴らしいことには変わりありません。フツーに単なるポップスとして聞いても楽しいし、フィリピン・ポップス・マニアが聞いてもその奥深さにシビレるという、誰をも納得させてくれるようなステキな作品であります。しかもそんなに凄い作品なのに、その凄さをひけらかすようなこともなく、さり気なくて控え目な表現に徹しているところが、実に慎み深くて素晴らしいです。うーむ、マジで惚れちまったでやんすよ♪DJマイク、要注目の存在ですね!


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
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まずは1曲、「HULING ARAW」です。ゆったりした、実にいい感じのロックでございますね。
http://www.youtube.com/watch?v=0V_yyLBfpzE


もう1曲、「KALEIDOSCOPE WORLD」です。泣けてくるほど美しいです。
http://www.youtube.com/watch?v=YNYpdHM-xCg

ころん:2011/01/18(火) 00:04 | URL | [編集]

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