
個人的に大好きなBENNIE Kの今年のアルバムです。これまではBENNIE Kと言えば、シングルはメチャクチャ良いけどアルバムになると曲の出来不出来のバラつきがあってイマイチ、というイメージがありました。しかし今回のアルバムは見事にそのイメージを払拭してくれる仕上がりとなっています。
出来不出来のバラツキが無くなったのは、「THE WORLD」というタイトルが示す通り、音楽で世界巡りと言いますか、世界中の色々な音楽の要素を取り入れるというコンセプトが見事にハマったからだと思います。これまでのBENNIE Kの音楽はヒップ・ホップとか歌謡R&Bという狭い枠にとらわれがちで、自分たちの可能性を自ら狭めているような状態でしたが、今回は彼女達が元々持っている前向きに開かれた感覚が一気に解き放たれているように感じられます。やっと聞きたかったBENNIE Kを聞くことができたという気がしますね。
今回は本当に良く出来た曲が多いです。初っ端から個人的にBENNIE Kの曲では最も好きなカントリー・ウェスタン調のシングル曲「JOY TRIP」が炸裂しますし、コマーシャルでお馴染みの、実はバグパイプの音が隠し味で鳴っている「サティスファクション」、他にもサンバ風やらアラビアン・ナイト風、はたまたピーター・がぶり寄りっぽいアフリカ風かと思えばフラメンコ風、突然日本の純邦楽みたいな音が鳴り出したり、最後はハワイ風で締めてくれるわけですが、とにかく色々とやっていて本当に楽しいです。だからと言って散漫な印象は全く無く、いかにもBENNIE Kらしい力強さと爽快なスピード感に貫かれていて、ビシッと一本筋が通った作品に仕上がっています。
このアルバムに一本筋を通しているのは、相変わらず真っ直ぐで力強く響く、全くR&Bっぽくないゆきちゃんの歌と、よりこなれてスムーズになってきたちこちゃんのラップであります。この二人のコンビネーションは本当に抜群ですね。お互いが補完しあいながら、より高いレベルにステップアップした感があります。
とにかくこれは文句無しのブツですね。シングル「サンライズ」を出した頃からずっと注目していましたが、ここまで成長してくれて、何だかとても嬉しいです。この調子でこれからも更なる活躍をして欲しいと思います。