『MHAI MUANG 「KRUENG KHONG FHUN」』
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 タイのアコースティック・デュオ、マイ・ムアンの、今年発売の3枚目のアルバムです。04年のデビュー作は、澄み切った空気を思わせる清々しさと初々しさを持ち合わせ、しかもアジアにしか有り得ない美を感じさせる鮮烈なアルバムで、一発で虜になってしまいました。あまりの美しさに涙が出そうになってしまう、そんなブツでした。昨年発表されたの2枚目は、基本的な路線は変わりありませんでしたが、1枚目があまりに鮮烈だった分インパクトに欠けるという印象で、実はあまり聞いてないんです。音作りがちょっとロックっぽくなったかという感じもあって、1枚目があれば別に必要無いかな、という作品でありました。


 そして本作ですが、1枚目が素晴らしくてそれ以降は失速していくというパターンは世界中の至るところで見られる現象ですので、心配していたんですよね〜。しかしこの連中にそんな心配は無用でありました。前作ではちょっと手慣れた感じになってしまっていた歌も、本作では1枚目の初々しさを取り戻していますし、バックの音にもアジア的な素朴な美しさが復活しています。アコギ主体の音作りでルークトゥンっぽい節回しの女声ヴォーカルという基本には変わり無いものの、再び涙が出そうなほど美しいマイ・ムアンが戻ってきました。ええなあ、やっぱり。


 この連中、タイで最も美しい音楽を作ると言っても良いかもしれませんね。この美しさは、同じくタイのポップス歌手であるパナッダーの初期の作品と比肩し得るのではないかと思っています。パナッダーの初期の作品は、胸締め付けられるような切なさが爆発する音楽で、この連中の音楽は、ひたすら心安らぐ優しい響きを持つという違いはありますが、どちらにせよ癒し系であるということに変わりはありません。


 このアルバム、アコースティックな響きを持ったフォーク調の音楽がお好きな人にはお薦めです。もしかしたらケルト系の歌姫がお好きな方あたりには、意外なほど素直に受け入れてもらえるのではないかと思っているんですけど、いかがでしょうか。
【2007/12/26 21:07】 タイ | トラックバック(0) | コメント(0) |
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